玩具プレイ@※/京流



何で見つかっちゃうかな。
隠してた本人でさえ忘れかけてたって言うのに。


夜に風呂も入って寝る準備も完了したって時。
先に寝室に行った京さんの呼ぶ声が聞こえて。

そりゃ行くよね、何か用事あんのかなって。


「お前、これ何」
「………」


ベッドの端に足を組んで座る京さんの手に持ってた物。


黒い、男性器を模した玩具。
ベタにバイブとか、買いましたよ京さんが海外遠征中に。


興味本位で買って、いざって時に怖じ気付いて使わなくて、京さん滅多にサイドテーブルの一番下の棚開けねーから、大丈夫だと思ってたのに。


何で見つかるかな。
恥ずかしい事この上ねー…。


しかも京さんがそんな玩具持ってるとかシュール過ぎる。

京さんに近寄れなくて、向かい合わせのまま棒立ち。


「るき」
「…はい」
「僕こんなん買った覚えないけど」
「……」
「お前買ったんやろ」
「まぁ、」
「何で」
「何で、って…」


京さんの言葉に目が泳ぐ。
別に悪い事した訳じゃねー筈なのに、居たたまれない。


「へー。るき、こんな趣味あったんや?知らんかったわー」
「や、あの」
「僕のおらん間に何しとんお前」
「ちが、」
「何が違うん」
「…京さんが海外の時に、買ったんです、けど…」
「……」
「ちょっと、怖くて…使ってない、です…」
「……」


カチッと音がして、機械音が室内に響く。
京さんの手に持ったバイブが、どんな動きなんだよってぐらい先端が回る。

京さんが冷めた目でソレを見下ろして。


「怖いって何や。バイブってこんなモンやろ」
「や、でも、人間技じゃねーって言うか」
「るき、こっち来い」
「え」
「早よ」
「…や、」
「嫌?」
「……っ」


電源をオフにしたら機械音が止んで。
京さんに呼ばれても、一歩踏み出せずに止まる。

だって、今。
行ったら確実にされる事わかってるじゃん。


でも、京さんの有無を言わさない視線におずおずと傍に近寄る。


「…ッ!」


近くまで行くと、京さんの手に腕を引かれ、ベッドに押し倒された。
スプリングが軋む中、京さんの身体が伸し掛かる。


「せっかく買ったんやから使わな勿体無いやろ」
「え、でも…っ」
「るきちゃんはこんなんが好きなんやなー?僕では物足りひんと」
「や、やだ…ッ、違…!」
「大人しくせぇや」
「…っ!」


京さんが、俺の着てるスウェットを剥ぎ取って行くのを焦って止めようとして。
低い声で言われた言葉に、手を止める。


大人しくなった俺を見下ろして、スウェットを脱がしながら京さんは俺の耳元や首筋にキスして来て。
その感覚に震える。


いつも俺に、拒否権なんかない。

でも京さんの支配下に置かれてる状況が、俺の興奮材料にもなる。


下着も全て剥ぎ取られて裸にされて、乳首に吸い付かれて身を捩った時に視界の端にベッドに投げ置かれたバイブが見えて。
あー何で買っちゃったんだって後悔。

京さんとすんのは、好きだけど。














「ッあ、ぁ、は…っ、気持ちぃ…!!」
「お前めっちゃ勃っとるやん」
「や、だって…ァ、あ…ッ!」
「どんだけケツ穴好きなん?自分であんな玩具買ってまうぐらいやしなぁ」
「そ、れは…ァ!あっ、ダメ…ッ!」


ローションを垂らされて。
足を開かされた状態で京さんの指が俺のアナルを掻き回す。

京さんの2本の指が俺の内壁を擦ってビクビク震える。
もう片手で、俺自身を擦って先端に爪を立てられると気持ち良さに視界が滲む。

両方の刺激に首を振って。
枕に頭を沈めて、シーツを握り締めて快感に耐える。


「ッあ!ァ、京さ…!」
「んー」
「…苦し…ッ」
「…ま、こんなぐらいでえぇやろ」
「…ッえ?」


指が増やされて、中を広げる様にバラバラに動かされて苦しさに訴えると、冷静な顔して俺を見下ろしてた京さんは呟いて指を引き抜いた。

息を吐きながら京さんを見ると。
ベッドに置いてあったバイブに手を伸ばしてて。


目を見開いて身体を起こす。


「や、やだ…ッ京さん…!」
「嫌ちゃうやろ。ヤリたくて買ったんやから」
「い、嫌、京さんのがいい…ッ」
「は?今日はヤらへんし。あー逃げんなコラ」
「や…ッ、待って…!待っ…!」
「はは。好きなだけ味わえや」
「あっ、あぁあァ───ッ!」


逃げようとしても、京さんに足首を掴まれて引き寄せられる。
拒否しても、慣らされたソコに無機質で冷たいバイブが当てられて。

一気に突き入れられて、矯声を上げながら身体を仰け反らせた。




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