京さんB※/京流



俺の後ろを慣らすのもそこそこに、窓に手を付かされて立ったまま京さんの方に尻を向ける形で。
当てがわれた次の衝撃が来るのを待つ。


ベッド以外でした事もあるけど、こんな夜景が見える窓ガラスん所でなんてした事がない。


「ッあ、ぁあァ…!」
「は、きっつ…」
「やっ、も、京さ、ちょっと待っ…!」
「オラ、気張って立っとけや」
「ひぁッ!?苦し…ッあ!あ!」


京さんのが遠慮無く俺の中を割り開いて来て。
中の擦れる感覚に、膝が震える。

腰を抱えられてゆっくり引き抜く京さんを制止しても聞き入れてもらえる筈もなく。
窓ガラスに額を擦り付けて、また突き入れられる衝撃に耐える。


腰を抱えられてるから、床に崩れ落ちる事も出来ないまま。
あまり力が入らない下半身を引き寄せられて、京さんのピストンが段々早くなっていった。


「あっ、あ!きょぉさ…っは、気持ちぃ…!」
「は、これどうせなら人が見える昼間にヤる方がえぇかもな…っ」
「やっ、だ…ッあ!ぁン!」
「なーにが嫌やねん。好きな癖に…!」
「あァあ…っ、あ!そこダメ…っや!ァ!」


眼下に広がる都会の夜景。
その夜景を見ながら情けない格好で京さんに犯される自分。

と、俺を後ろから犯す京さん。

ガラスに反射して、その姿が写るのが見える。

そんな姿を見てると、下半身が疼いてどうしようもない劣情が背筋を這い上がる。


立ってるのが厳しいぐらいの、京さんの腰使いに。
普段は絶対出さない様な甘ったるい自分の喘ぎ声が響いた。


好きだよ。
だって京さんから与えてくれる物は全部。


「────…ッ!!」
「っは、もっと締めろ」
「あ、ダメ…っ京さ、ぁ!立ってらんな…っ」
「ッはぁ?お前ちょっとは頑張れや…っ!」
「あァ…ッ!あ!ぁっ、やァ…!」


背中に京さんの熱を感じて。
ピッタリくっついた京さんの身体。

それと同時に京さんのが最奥を穿つ快感に背中にいる京さんに擦り寄る様に背を反らした。

強烈な快感に、中を好き勝手に暴れる京さんのをキツく締め付ける。

後ろから俺の身体を抱き締めた京さんの声が耳元で息を荒く言葉を発する。
京さんのそんな声を聞くだけで堪らない。


もっと感じて、俺で。


ゴツッとガラスに額を押し当てて肩に噛み付く京さんの、中に穿たれた物がゴリゴリ俺のイイ所を擦り上げて。
両足がガクガク震える。

京さんに抱き締められてても、もう無理。

快感で全身に力入んない。


「チッ、」
「ぅあ…っ、や、京さ…ッあ!あァああ───!!」


ずるずると下に下がる俺の身体を支えるのが面倒になったのか。
京さんが舌打ちをして一度俺の中から出て行く。

さっきまであった熱が無くなって、京さんの方を振り向くと。
俺の身体を反転させて、向かい合わせになってそのまま絨毯の上に押し倒された。


乱暴に足を開かされて強請る間もなく直ぐ様また京さんのモノを突き入れられる。


背中に上質な毛並みの感触を感じながら、手加減の無い京さんのピストンに声を上げて悶えまくる。

揺さぶられる中、見上げると濡れた視界に写る、汗を掻いた京さんの顔。

愛しい。
大好き。


翻弄される熱。
京さんから与えられる慣れた快感に頭ん中が真っ白になって、気持ちいい以外何も考えらんない。


「あっ、ぁ、やぁあッ、きょ、京さ…っあ!ダメっ、ぃき、イきそ…ッ!」
「あァ!?」
「やっ、イかせて下さ…ッあ゛ァああ…ッ!!」
「もうイくんか、この根性無し…ッ、野郎にケツ掘られて悦んでこの変態が…!」
「ごめっ、ごめんなさいぃ…ッあ!ぁんン…ッ!!」


息を荒くした京さんに罵られながら、太股を叩かれるとビクッと足が震える。

そんな事を言いながら、京さんの突き上げは段々激しくなって言って。
我慢なんて出来る訳が無い。


京さんが、俺の足を抱え直して男がイく前のピストンに変わる。


「あぁあァ…ッ!イく…っ京さ、ぁ!あ!────っ!!」
「は…ッぁ…」


肌と肌のぶつかる音が響いて、京さんから与えられる快感に身を任せて。
ビクッと身体を仰け反らせて自分の腹に白濁を放つ。


腰と足がビクビク痙攣する中、京さんも何度か強く穿つと。
最奥に突っ込んで中で精液を吐き出した。

イった瞬間の、京さんのが中でピクピク震える熱が愛しい。


「は…、はぁ…」
「………」


イった余韻に浸ってると、荒く息を吐く京さんが俺の身体に伸し掛かって来た。
重い腕を汗ばんだ背中に回して、京さんの身体を抱き締める。


息を整えながら、京さんの首筋に擦り寄ると。
俺と一緒の、薔薇の匂いと京さんの匂いが混じって鼻をついて。


もう、大好きだって。
京さんの事。













あれからベッドでもヤッて、寝たのは日付けがとっくに変わった時間。

俺が風呂入ってる間に京さん寝ちゃったけど。
俺がベッドに入った時に引き寄せられて京さんの腕の中にいる今。


やーでも場所が変われば燃えるもんだな。

超よかった。


明日は仕事だし、着替えた服とか自宅に持って帰ってから行きたいし、寝れんのかなー。


そんな事を思いながら、1つ歳を取っても寝顔は変わらず幼い、愛しい男の顔を見つめる。

刺青だらけの腕が俺の身体に絡められて。
自宅のベッドよりも更に広いベッドに、くっついて眠る。


もう16日は過ぎてしまったけど。
誕生日、おめでとうございます。


少しだけ首を伸ばして、京さんの唇にキスをして。
胸元に擦り寄って寝やすい位置に身体を動かす。


まぁ結局俺が自己満でここに京さんを連れ込んだ訳だけど。
少しでも、楽しんでくれたら嬉しいです。


俺と過ごす、貴方の誕生日を。




20120220



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