チョコレートA※/敏京
「ッは、あ、とし、なぁ、見て、ふふ…っこんな入ってもうた…ッあ!」
「っ、京君中出しキメられたみたい」
「ぁはっ、敏弥が漏らしてもうたんやろ。我慢出来ひん子やから」
京君はチョコがかかった俺の身体を舐め回して。
人の体温であまり固まらないチョコで京君の後ろを十分解してあげたら。
足をM字に開いて俺の上でゆっくり俺自身を挿入していく。
俺に見えるように。
俺に伸し掛かっててたから、京君も全身白いチョコ塗れだし。
精液みたいで超エロい。
それでなくてもヤラしく笑う京君は色気がめちゃくちゃあるのに。
京君の中は熱くて、俺は我慢出来ずに京君の腰を掴んで下から突き上げる。
京君の喘ぎ声を聞きながら、下から疼く様な快感に身を任せて。
「あ、ァ…っ!敏弥の深…っ」
「奥好きんだろ…ッ」
「んン…!好き、ぁ!敏弥の気持ち、えぇ…っ!!」
「超エロい…大好き…!」
「ひぁ…ッあ!ぁン…!!」
騎乗位だから、根本まで入って。
京君は締め付けながら腰を揺らして、天井を仰ぐ。
俺のが出たり入ったりすんのが、生々しくてイイ。
京君のもビンビンに勃ち上がってて。
腰を上下に揺すって快感を享受する姿は淫乱そのもの。
そこが好き。
快感に濡れた目で見下ろされるとゾクゾクする。
更に堅く膨張して、京君の内壁を抉る。
俺も締め付けられて、気持ちいい。
腹筋を使って身体を起こして対面座位のまま、何度も突き上げてキスをする。
味覚も嗅覚も、チョコの甘さに支配されて。
京君自身が甘く感じる。
「ッあ…!?とし、敏弥…ッは、気持ちえ…っ!!」
「はぁ…ッ、俺も、京君…っ」
「あっ、ぁ!もっとソコ…!ぁああ…ッ」
「可愛い…っ」
京君の身体を抱いたままシーツに下ろして。
両足を抱え直して腰を打ち付ける。
京君はシーツの上で身悶えてて。
全身余す事なく見える京君の痴態は、興奮材料以外の何でもない。
下から抉る様に突き上げると、京君自身と腰が跳ねて。
遠慮なく喘ぐ京君の声と濡れた音とベッドが軋む音。
もう全部が気持ち良さに直結する。
肌のぶつかる音が早くなってって、京君が気持ちいいって言う所を狙って突き上げると。
呼吸が短くなって喉を仰け反らせた。
イきそうなんだなって思う。
こうして何回も身体を重ねて、相手の癖がわかるのって嬉しい。
「ッあ、も…っ、イッ、イく…っあ…!」
「は、俺も…!」
「あっ、ぁ、としッ、イく、あかっ、あ────ッ!!」
京君の息が詰まって、一呼吸置いて身体を仰け反らせて。
チョコでベタベタの身体に、勢い良く白濁を放つ。
突くタイミングに合わせて残滓がぽたぽた垂れて。
痙攣してるのをお構いなしに、自分もイきそうだからそのまま頂点を目指して京君の中を擦り上げる。
快感で潤んだ目で見上げて来て、俺の腰に足を絡めて。
あぁ、ホント可愛い。
「は…ぁッ、ね、京君っ、顔にかけてい…っ?いいよね…!」
「は…!?アカン、やめ…!」
「ダメ」
「ッ、」
逃がさない。
京君の両手首を掴んでシーツに押し付けると、京君の瞳が揺れた。
中がキツく締まる。
気持ちいい。
もうイきそう。
「ッあ、京君っ、イく、イくよ…!」
「は、ぁ…っとし」
「…っ、はぁ…ッ」
「──ッ!」
ぎゅっと京君の手首を握り締めて、バチバチ肌のぶつかる音を響かせて腰を打ち付ける。
イきそうになる瞬間、京君の中から引き抜いて。
京君の頭まで移動して、そのまま激しく擦って目を瞑った京君の顔に射精した。
頬や口元にかかる精液は、さっきのホワイトチョコよりも全然エロい。
初めて見る顔に、背筋からゾクゾクと快感と共に言い様のない感覚が這い上がる。
息を整えてると、京君が目を開けて口元の精液を舐めた。
不味いって言いながら眉を寄せて俺を睨み上げる。
「…何してくれとんねん、お前」
「あは、京君の顔にどうしてもぶっかけたかったんだもん」
「可愛い子ぶんな。舐めろ、これ」
「えー」
「早よ。チョコやと思えばえぇやん」
「全然チョコじゃねー」
とか言いながら、大人しく従う俺。
京君に覆い被さって、自分の精液を舐め取る。
…フリをして、そのまま京君にキス。
「ッん!?」
青臭さが口内に広がって。
京君は気付いて俺を押し退けようとしたけど、がっちり頭を固定してやると諦めて抵抗をやめた。
ねっとりと舌を絡めて。
お互い共有。
「…は、お前ホンマにありえんわ」
「いいじゃん。白濁チョコプレイも楽しかっただろ」
「もうお前なんかマワされてホンマに精液ぶっかけられたらえぇんや」
「やだよ。京君のだったら大歓迎だけど」
「変態」
「京君もね」
お互い様だろ。
だから楽しいんじゃん、京君とセックスするの。
シーツべたべただし、身体中チョコ塗れだけど。
今年のバレンタインも楽しかった。
「敏弥、風呂。あとシーツも変えて」
「お風呂でチョコ洗いっこしながらまたヤろっか」
「お前、顔射だけさせろ」
「えー」
文句言いながらも、ノリノリになる京君。
京君は京君でスイッチ入ったら楽しみを見出だす子だし。
京君と一緒だったら、何でも楽しいんだよね。
終
20120214
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