チョコレート@※/敏京
「京君、今日はバレンタインです」
「そうですか」
「京君からのチョコをお願いします」
「お断りします」
「何で!」
「お前の手に持っとんが嫌やからや!」
「何でだよ!チョコちゃんと湯煎で溶かしたんだよ今年も!」
「知るか!去年も人の身体ベッタベタにして舐めやがって!」
「京君気持ち良さそうにしてたじゃん!」
「セックスは気持ちえぇけどチョコ塗られるんが気持ちえぇ訳あるか!」
「今年はホワイトチョコにしたから!ぶっかけ仕様で!」
「意味わからん!寄るな変態!」
「やだ!脱いで。さぁさぁさぁ!」
「いーやーじゃ!」
今年も今年で、バレンタインの日にチョコを湯煎で溶かして。
そのボールを持って京君に迫る。
去年は普通のチョコにしたけど、今年はホワイトチョコを溶かしてみました。
白いのって精液みたいじゃん。
ボール片手に京君に近寄ると、京君は座ったまま後方に逃げる。
まぁ、後ろにはベッドあるから逃げらんねーけど。
「じゃ、今年は俺にかけていいから!ね!京君が舐めればいいじゃない!」
「普通にチョコ食ってヤるって発想はないんか!」
「ねぇよ!」
「威張んな!」
「もー早くヤろ!」
「ん…ッ」
いつまで経っても埒が明かねーから。
ホワイトチョコが入ったボールを床に置いて、そん中に指突っ込んで掬ったチョコを京君の口の中に突っ込んだ。
睨まれる。
けど、素直に俺の指に舌を這わせてチョコを舐めた。
「美味しい?」
「…ん」
「可愛い…」
「とし、」
チョコを舐め終わった京君の口から指を抜いて、唾液に濡れた指を舐める。
そのままキスすると、口の中はほんのり甘かった。
京君に甘噛みされながらキスをして、舌で歯列をなぞって。
キスしながら京君の身体を抱えて、後ろにあるベッドに押し倒す。
舌を絡めながら、京君の部屋着を脱がしにかかる。
京君も俺の服を脱がしてって。
お互い裸になって床に置いた溶かした白いチョコの入ったボールを手に取る。
「京君、あーんして」
「、あー…」
素直に口を開ける京君を可愛いと思いつつ、スプーンで溶かしたチョコを口に垂らす。
「あっま…」
「美味しい?」
「甘い」
「そっかー」
眉を寄せる京君の身体を見下ろしながら、次に掬ったチョコを口にじゃなくて顔にかける。
反射的に京君は目を一瞬瞑って俺を睨み上げた。
「ちょ、何すんねん敏弥…!」
「あは。京君顔射されたみたーい。ホワイトチョコっていいね。超興奮する」
「変態が」
「今更」
京君の顔に、白い液体がかけられてる状態って、めちゃくちゃエロい。
あぁ、ホント、顔射させてくんねーかな。
嫌がるだろうけど。
上体を倒して、京君の顔にかけたホワイトチョコを舐めとる。
甘い味が口内に広がった。
何度も何度も、京君の顔を舐めてキスして。
キスしながら京君の首から、鎖骨、乳首を指でなぞると。
ピクッと京君の肌が震える。
「とし、」
「ん?」
顎を舐めて、首筋に吸い付いたら。
京君の手が俺の首に回る。
そのまま、引き寄せられてくっついたまま転がされた。
逆転して俺が京君に押し倒されてる状態。
「ホンマお前しゃーない奴やんな」
「そこが好きだろ」
「ほざけ」
そう言って俺の上で笑った京君は、チョコが入ったボールに手を伸ばして。
口ん中にチョコを含んで、俺にキスして来た。
溶けたチョコが口内に流れ込んで来て。
甘さに眉をしかめながら飲み下したら、間髪入れずに京君の舌が入って来た。
ベタベタに甘いキス。
何だかんだ、ノリノリになってくれる京君。
「ん…っ」
お互いの舌を絡めて。
舌を突っ込んで口の上側を舐めると、京君は少し声を上げた。
そしたらその舌を甘噛みされて吸い付かれる。
息が上がる程キスをして、唇を離すと京君は俺の唇をゆっくり舐めた。
「今年はお前にぶっかけてえぇんやろ?」
「ッん…」
そう言った京君はチョコの入ったボールを手に取って。
俺の胸元で逆さまにしてチョコを落とす。
温い液状のチョコが、俺の身体にどろどろと流れていった。
京君は下半身まで移動して、もう期待と興奮で勃ち上がった俺自身にも白いチョコをかけていく。
自分から持ちかけておいてアレだけど、何かシュールと言うか。
「…敏弥、何か全身にぶっかけられたみたい」
「何それ」
「これ確実1人分ちゃうしな」
「チョコだろ」
「マワされてぶっかけられるってAVあったやんな?」
「ッ、は」
「アカン、敏弥がそんな事されとったら僕興奮してまうかも」
「ありえねー…っ、」
そう言いながら、かけ終わったボールを床に投げて。
京君は俺自身にゆっくりチョコを舐め取るように舌を這わせて。
視線は俺の顔。
楽しそうに笑う京君に、胸が呼応する。
俺の事を変態だって言う京君も、十分変態で淫乱じゃん。
ってか、そんな楽しそうな状態なるならやっぱり京君にぶっかければよかった。
口の中に含まれた俺のは、普通にフェラされるよりかチョコも相まって気持ちいいんだけど。
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