るきB※/京流




るきは僕がやる事察して、自分の口元を手で覆う。
そんなんしても無駄やのに。

しょっぱなから角度を付けて、僕のでるきのえぇトコ掠めるように突き上げてやれば、簡単に突き崩れる。


「…っぁ…や…!」
『ルキさん?どうかしました?』
「ッ、…っ!」
「どしたんるき。早よ言いや。怪しまれるで」
「…ッゃめ…!」


始めから遠慮せぇへん律動で、揺さぶられるままのるきはまともに会話出来ひんで。

わざとやっとる僕は、その姿が楽しくてしゃーない。


何度かるきの名前を呼ぶ声が聞こえて来る。


るきの仲良いメンバーに対してもなかなか思わん。
胸糞悪い感情。


「と、ら…っ」
『はい?』
「ごめ、明日、無理…ッだから…!ぁ…っ」
『……』
「ダメ、京さ…ッあ、あァ…!」


るきのえぇトコと、るき自身を一緒に弄ってやったら。
一際高く鳴いた。

行ってえぇって言うたったのに、るきは断りを入れて。
相手の声は聞こえへん。

よっぽど鈍くない限り、何しとんかわかるやろ。


るきは携帯を離して、僕に縋り付いて手を伸ばして来る。


「えぇのるき、まだ繋がっとるで」
「も…っ、そんなのいいから…!もっと、京さん…ッ」
「…えぇ子」


これ以上、あの男にるきの声を聞かせる理由もないし。
通話ボタンを押して終了。


るきの携帯をそこらに放って、足を胸に付く程、身体を折り曲げる。
結合部も勃ち上がったるき自身も丸見えで。


わざと外しとったるきの感じるトコを乱暴に突き狙うと。
遠慮無くるきが悶えて鳴きまくる。


「ッあ!あぁ…きょーさん…っあ!すっげ…ッ」
「は…っ、オラお前ばっか気持ちよーならんとちゃんと腰振れや…!」
「っ、ひ…ァ!気持ちイィ…!」
「この糞淫乱…っ」


叱咤するようにるきの足を叩くと、ビクッと身体を跳ねさせて僕自身を締め付ける。

さっき抑制しとったからか、僕の下で馬鹿みたいに乱れるるきは全部を晒け出してみっともない姿。

それが好き。

かわえぇやん。


僕しか知らん、姿でえぇ。


自分もイきそうになって来て。
るきの腰を抱え直して、更に奥に突っ込んでトップスピードで中を抉るように突き上げる。


「っあ、ぁ…!───ッ!!」
「、るき…っ」


るきは動きに翻弄されて揺さぶられるまま、イきそうになって息も絶え絶えになる。

仰け反るるきの身体を強く抱き締めて、るきの喉元に噛み付く。

結構強く噛んどんのに、るきは更に喉を晒して僕の背中に腕を回して来た。


最奥を狙って何度も腰を打ち付けると。
お互いの腹の間で、るき自身から精液が迸るのが感じて。


思い切り締め付けて痙攣するるきの中を何度が擦って、るきの中で白濁を吐き出す。


「あ…ぁ、…っは…」
「…はぁ…、は」


何度か腰を動かして全てを出し切ると。
腕を付いて放心状態のるきの唇にキスをした。



















「…もうやだ…虎に顔見せらんねぇ…」
「何で」
「だってあんな電話…!絶対ドン引きされたし恥ずかしくて会えないですよ!」
「何やるきに恥ずかしいって感情あったんやな」
「どう言う意味ですかソレ」
「最後の方とかお前が強請って来たやん」
「…だって京さんとするならそれだけ考えてたいんです」
「るき淫乱やしな」


ソファの上で俯せに寝転んでグダグタ言うとるるきを、煙草を吸いながら見下ろす。
テーブルの上に置きっぱなしやったマグを取って一口飲むと、冷えた白ココアは不味かった。


「もー…前に話して、京さんとの事内緒にしてくれるって言ってくれたのに、あんな事…!」
「へぇ」


僕との仲、知っとってアレか。

ナメとんやな糞ガキ。


当の本人は気付かんモンか。
ま、他人から見な違和感は気付かんわな。


「そんな事よりるき、明日仕事終わったら連絡せぇよ」
「えっ」
「食いたいモン考えとけ」
「え、え、マジっすか!いいんですか!うわッ、死ぬ気で仕事終わらせます!」
「ん」


さっきまで自己嫌悪気味にうだうだしとったるきが、勢い良く起き上がって嬉しそうに僕の方を向いた。

そんなるきを鼻で笑って、紫煙を吐き出す。


別に誕生日やからって訳ちゃうで。
仕事終わりにるきと飯食いに行くんは結構ある事。


その日が2月1日やったってだけ。


「お前何かプレゼントいるん」
「京さん」
「はい、無しな」
「京さんが欲しいです全部」
「はは、キモい」


僕は僕のモンやけど。
るきの喉元についた血が滲んだ噛み痕は、僕のモンって証。




20120201



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