るきとルキA※/京流



お互いベッドに倒れる様に押し倒されてキスをしながら服を剥ぎ取られて行く。
風呂上がりの京さんの香水の匂いがしないシャンプーの香り。

それは一緒に住んでるって事を彷彿とさせて、俺は大好き、この匂い。


京さんの首に腕を回して髪を撫で回す。
その間に何度も角度を変えてキスを繰り返して。

肌に触れたシーツの感覚が生々しくて。
押し倒されるってこの状況にどうしても興奮する。


「──…ッ…ぁ、京、さ…っ」
「は、まっず…」


キスをしてた京さんに、唇から顎、首筋へと舌を這わされて。
全く落として無い状態で、ファンデを舐めた京さんが眉を寄せて顔を上げた。

京さんの首に回してた腕は引き剥がされて、両腕をシーツに拘束される。

京さんの顔を見上げると、俺の顔をじっと見下ろされて。
いつも見られてる筈だけど、今日はそんなじっくり見られると何か居たたまれなくて。


「こっち見ろ。るーきちゃん。その顔よぉ見してみ?」
「…ッ、」


居抜くような視線から逃げようと視線を反らすと、京さんの声が降りて来て。
猫撫で声が響いて全身が震える。


優しい声なのに有無を言わさないトーンに京さんの方を見上げる。
京さんの眼下に、全部晒されてる感覚に陥ってその雰囲気だけで俺は呑まれる。


「…は、別人やん、お前。ホンマ詐欺やな」
「…ッ、嫌、ですか」
「どうやろ」


京さんははぐらかす様に笑いながら。
俺の身に付けてた服を全部脱がされて全裸にされる。

京さんは俺の首筋に吸い付いたり甘噛みしたりしながら剥き出しになったもう反応してる俺自身を掴まれる。


「慣らしたるから早よ出しー」
「えっ、ぁ、京さ、ローション…ッ」
「いらーん」
「あっ、ぁ、待っ…!」


緩い口調でも京さんはめちゃくちゃに俺自身を扱いていく。
快感を無理矢理引き出される感覚に頭がついてくよりも先に身体が反応する。


俺自身を扱きながら、乳首に歯を立てられて。
ビクッと身体を跳ねさせて俺自身はガチガチに勃起した。


目を瞑ってシーツに身を委ねて、京さんからの快感を享受する。


「うわ、ぬるぬるになって来た。るーき、気持ちえぇ?」
「は、ぁ…ッ気持ちぃ…!京さ…っ」


乳首を舐めたり吸ったりされてビリビリと快感がソコからも走った。
京さんから与えられる全てが俺の全部を満たしてく。


「オラ、早よイけや。ヤラしー顔しとんでお前」
「…ッあ、ぁ…気持ちぃ…っ、ダメ、イきそ…!」
「は、ガチガチやん。僕の顔見てイき。早よ。こっち見ろ淫乱!」
「あっ、ぁ!京さん…ッい、イく…!イ──…っ!!」


京さんの俺のを扱く手がさっきより早くなって。
前髪をガッと掴まれて京さんの方を向かされる。

最高に情けないツラを晒して、京さんの手の動きに敏感に反応する。
もうイきそうで、勝手に腰がビクビクと動く。


気持ち良くて涙目になってぼやけた視界の中、俺の顔を真っ直ぐ見下ろす京さんの言葉に目を開けて。
京さんの腕を掴んで縋って、俺の片足を片足で拘束してイかせる為だけに動く手が、俺の先端の部分に爪を立てて。

その瞬間、自分の声とは思えない高い声を上げて、京さんの手の中に精液を吐き出す。

ビクビクと腰が震えて、搾り取る様に京さんの手が動くから。
射精の感覚に浸りながら、京さんの顔を見上げる。

俺の髪から京さんの手が離されて。
京さんの視線は手の平に出した俺の精液に移って。


「よぉ出たやん。最近ヤッてへんかったしな。自分でやらへんかったん?」
「ッは…はー…、して、な…」
「ふーん」
「ん…っ」


俺の精液を指に絡めたまま、聞いてて興味無さそうな声を上げて俺の片足を持ち上げる。

京さんの指が、後ろの窪みに当てられてゆるゆると撫でて。
ゆっくりと指が1本挿入されて行く。


「きっつ…何やホンマにしとらんのかつまらん。お前淫乱やからバイブとか持ってそうやん僕が海外でおらん時とか」
「あっ、ぁ…!や…ッ、きょ、さがい…っ!」
「今度買って来たろか」
「や…ッ、いらな…ァ!」


京さんの嘲笑を含む声を聞きながら。

指が中を掻き回して、もう1本指を増やされる。
無理矢理割り開かれる感覚にシーツを握り締めて背中を反らせた。


その瞬間、めちゃくちゃ指を動かされて中を掻き混ぜられる。
最初はキツくても、慣れた京さんの指で乱されるのはめちゃくちゃ気持ちイイ。


薄く目を開けると、京さんは乱れる俺を見下ろしてて。

何か今日はいつもより優しい、し。
ずっと見られてる事が引っ掛かる。


何で?って考えは増やされた指によって考えがまとまらなくて高く鳴いた自分の声に流れた。





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