キスマーク/敏京




「あっつー…とし、冷房下げて」
「んー…リモコン何処」
「知らん。ティッシュ取って」
「あー…、っと。はい」
「ん」


京君ちに来ていつもの如くご飯食べて風呂入って冷房の効いてる部屋の中でヤッて。

それでも汗だくになって京君に言われてエアコンのリモコンを探して温度を下げる。

一気に涼しい風が来て。


京君は自分の身体を起こして自分でティッシュで拭いてた。

暑いとベタベタした身体でいちゃつくの嫌がるしね。


恥じらいも無く(今更あっても困るけど)京君は足を開いて綺麗にしていく。


「風呂入る?」
「入る。汗掻いたし。うわ、ザーメンいっぱい出て来たし」
「京君が可愛いからねー」
「意味わからんし。つーか何これ。キスマーク付け過ぎちゃうの」
「えー?」


京君は膝立てて後ろの穴から出て来る俺が出した精液を拭き取って。
足開いてるから自分からも見える内太股に、俺が何度も吸い付いて出来た赤いキスマークを見つけて眉をしかめた。


京君の内太股、柔らかくて気持ちぃんだもん。


「見えないからいいじゃーん。ホントは首筋とかに付けたいんだからね!」
「知らんわ。付けへんのが当たり前やろ仕事あるのに」
「見せつければいいじゃんか。京君狙いの虜ちゃんに」
「お前なぁ、ファンと張り合ってどうすんねん…」
「だって好きだからぁ」
「くっつくなウザい」


ベッドの上で胡座を掻いた京君は、自分の内太股にあるキスマークを指でなぞって溜め息を吐いた。

そんな京君に腕を回して後ろからくっつく。

鬱陶しそうな声で言いながらも振り払われないから、京君の耳裏や首筋に軽くキスをしていく。


京君越しに見える太股は、俺が付けたキスマーク。
頻繁にするから、なかなか消える事は無い。

だって付けたいじゃん。
京君は俺のだもん。

俺しか見ない所だし、いいだろ。


「何か僕ばっかムカつく」
「え?」
「お前にも付けたるわ。オラ足開け」
「え、ぇ、ちょ、待って…!」


京君がそう言ったかと思ったら、俺の腕を解いて。
座ってた身体を反転させて俺の足を引っ掴む。


え。

何、何されんの、俺。


京君のされるがままになってると、ベッドの上で足開かされてその間に京君が座り込んで。
左足の膝を掴まれて上半身に付くぐらい折り曲げられて、慌てて両手を付いて身体を支える。


「お前無駄に足長いからムカつく」
「身長高いからね」
「死ね」
「ッ、」


そう悪態を吐くと、京君は俺の晒された太股の内側に噛み付いた。
一瞬痛みに眉を寄せると、それはすぐに緩められて強く吸い付かれる。

キスする時も、京君は先に噛み付くのが癖。

俺はその癖が好き。


あー何か。

京君は無意識なんだろうけど。
足開かされてんの恥ずかしいってのより、フェラする様な体勢にちょっと興奮しそう。


俺の太股に吸い付いてた京君が顔を上げると、内太股にくっきり赤い痕。

…と、歯形。


京君が笑みを浮かべてゆっくりとそこを舐め上げる。


「…あ、敏弥ここにホクロあるんや?」
「え、マジ?」
「うん」
「どこ?」
「ここ」


そう言って京君は、俺の内太股にまた吸い付いた。
付け根の近くっぽい。

そんな所自分でなかなか見えねーし。


寧ろ、京君しか知らないトコを見つけられたって感じで嬉しくなってニヤける。


「…何ニヤニヤしとんキモい」
「別にー?」


京君は気が済んだのか、皮膚から唇を離して顔を上げた。


ってかさ。
京君は仕返しのつもりでこのキスマーク付けたんだろうけどさー。


「…ねー、京君」
「なん」
「京君は違うかもだけどさー。俺って衣装で太股出すんだよね」
「……あ」
「んふふー。撮影で見せつける様に足開いちゃおっかなー」
「最悪や。やめろアホ」


嫌そうな顔した京君に、ペシッと足を叩かれた。

もー変な所で抜けてるんだから。
可愛いなぁ。


ってかお揃いでキスマークとか、ラブラブだよね俺ら。




20110709



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