カミングアウト




 静岡県沼津市。

 港町として比較的有名なこの街で、明義は生まれ育った。漁師の家に生まれた、二人兄弟の次男坊だ。
 年の離れた兄は、父と共に海に出る傍ら、漁師料理の宿として民宿を開業。母と義姉が切り盛りしている民宿は、意外と盛況だ。

 漁の成果によって収入の変わる不安定な家計の中、たまにボーナスのように増える小遣いをうまくやりくりして、明義は海の男と漁師の妻という豪快な家族に囲まれながらも、コンピュータ弄りに幸せを見出すインドアな少年時代を過ごした。

 おかげで、家族からはだいぶ距離を置かれていた。明義の趣味を、家族の誰も理解できないのだから仕方がない。
 それでも、認められていただけマシだった。小中学生時代は、食事も忘れてコンピュータ遊びに夢中だったせいで、キレた両親に機械を壊されかけたものだ。

 高校の一年生で、高校生対象のプログラム選手権か何かで優勝してからは、さすがに黙認されるようになった。
 ただの趣味から、世間様に認められる特技へと昇格したわけだ。

 そんな家庭だったから、都心の大学へ進学してからは、明義は実家に足を向けなくなった。
 時々は母と電話で話しをするが、朝早く夜も早い漁師の父と兄とは、滅多に言葉も交わさない。

 愛されていないわけではないし、明義自身も家族を愛していないわけではない。
 だからこそ、家族にショックを与えるであろう性癖の事実は秘密にしていたし、会わせたい人がいると明義から電話があったとき、家族はみんなで喜んだ。まさか、それが五歳も年上の男とは、思わないのだろう。

 バスを降りて、バス通り沿いに一分歩いたところにある民宿が、明義の実家だった。
 玄関はガラス張りの自動ドアで、入ったところにカウンターがあるのは、民宿らしい間取りだ。スイッチ式の自動ドアの前に立ち、ボタンを押すと、電子音の音楽と共にドアが開いた。台所のほうから、人がやってくる足音がする。

「あらぁ、明義君? いらっしゃい」

 それは、義姉の博美だった。兄より三歳年下の彼女は、それでも明義より五歳年上で、惣一とは同い年だ。

 彼女は、明義が「会わせたい人」を連れてくるという情報を聞いてはいたのだろう。
 あら?と首を傾げた。

「なんだ。会わせたい人っていうから、てっきり彼女だと思ったのに。お友達?」

「会社の上司ですよ」

「まぁ。お部屋一緒で良いと思って、ひとつしか空けてないのよ。相部屋で大丈夫かしら」

「えぇ。お気遣いなく」

 にっこりと営業スマイルで答える惣一を見上げて、明義は肩をすくめた。

「日帰りでしょ?」

「まぁ、良いじゃないか、お言葉に甘えれば」

 中途半端に丁寧語を使った明義に苦笑を返し、少し背の低い彼の頭に手を載せる。
 ふわふわの髪を撫で付けられて、明義は邪険にするようにその手を追い払った。

 まだ午前中のこともあって、客もいなければ漁師の二人もいない。部屋の片づけをする掃除機の音だけが家に響いている。

 父と兄が帰るまでは手持ち無沙汰な二人は、通された部屋で茶でも淹れて寛ぐしかなかった。

 二階の部屋で、窓を開ければ港が見渡せた。
 夜釣りをしないこの時期に午前中に戻ってくる船は、何か用事があるか故障したかしかなく、それは案の定、この家の持ち物だった。

 カジュアルな普段着姿で来ている二人は、示し合わせたわけでもなく同時に立ち上がった。

「お客さんは座ってなよ、惣一」

「手伝って点数稼ぎしようと思ったんだけどな?」

「足手まといは減点になるよ。良いから、座ってて。何かするなら、母さんか義姉さんの手伝いでもした方が良いかも」

 じゃあそうするよ、と頷いて、部屋を出て行く恋人を見送ってくれる。惣一の視線を温かく感じて、明義は少し緊張していた自分に苦笑した。
 本来、緊張するのは彼の方なのに、と。

 店に出す魚が入った籠を持たされて先に戻ってきた明義は、玄関扉の拭き掃除をしている惣一を見つけ、少し驚いた。
 どうやって口説き落としたのか、母か義姉にその仕事を無事もらえたらしい。上司だと紹介しているから、ずいぶん遠慮されたはずだから、それを口説き落とした彼に改めて舌を巻く。

 ガラス扉だから、向こうからもこちらが見えたらしい。手を止めて、笑って寄越す。

「お帰り」

「よく手伝わせてもらえたね」

「これでも営業マンやってるんだけどね? 難しい客を口説き落とすのはお手の物さ」

「勝手に言ってろよ」

 呆れたように返してくる明義に、惣一も苦笑を返し、ガラス拭きを再開する。
 なるほど、上の方までは女性の背丈では届かないのだろう。スラリと背の高い惣一が役に立つわけだ。

 楽しそうに仕事に励む惣一の後姿をしばらく見つめていた明義は、ふと我に返ると、自嘲するように笑みを浮かべて台所へ入っていった。

 父と兄は、掃除が終わった頃に帰ってきた。まさか午前中に来るとは思っていなかったのか、明義が手伝いに行ったことで、慌てて昼食用の食材を買ってきたらしい。
 三十分待たされて食堂に呼ばれて行けば、そこには三十分で揃えたとは思えない豪勢な昼食が並んでいた。

 明義のすぐ後ろに従っている人物が男性であることは一目瞭然で、それを女性陣に知らされていなかったのか、父と兄は唖然とした表情で見上げていた。

「明義? 会わせたい人というのは、その人か?」

 戸惑ったように問いかけてくる父に、明義はあっさり頷いた。食卓が用意された目の前の席を惣一に勧め、自分も隣に腰を下ろす。

 明義のあっけらかんとした態度に、父も兄も脱力したようだ。
 家族に一線引いて付き合ってきた明義が、人に会わせたいというのだからいよいよの相手なのだろう、と緊張していたのだろう。

 ちなみに、間違っていないのだが。

 脱力したままで、ため息混じりに兄が言う。

「なんだ。てっきり恋人を連れてきたんだと思ったよ」

「うん。そうだよ」

 実にあっさりと頷く明義の態度と裏腹に、その場にビシリと氷が張ったように、家族全員が固まった。
 追い討ちをかけるように、惣一が深々と頭を下げる。

「はじめまして。戸上惣一と申します。明義君を嫁にいただきたく、ご挨拶に伺いました」

 ちなみに、打ち合わせをしていたわけではない。ただ、明義と惣一の息が合うだけなのだ。畳み掛けるその話術は、まったく見事な連係プレーだった。

 やがて、まず我に返ったのは、兄の明伸だった。

「……東京じゃ、そういう冗談が流行ってるのか?」

「残念ながら、本気だよ」

「そう見えて、実は女性とか?」

「どう見ても男性でしょ」

「じゃ、実は明義が女だった……」

「子供の頃は一緒にお風呂に入ったじゃん」

 人間誰しも、信じたくない事実は否定したいものらしい。自分の性別まで否定されかけて、明義は苦笑を返した。

 その兄弟のやり取りを、黙って聞いているうちに、怒りがふつふつとわいて来たらしい。父が突然テーブルを両の手でバンと叩き、おもむろに立ち上がる。

「そんなくだらないことを言うためにわざわざ来たのか。親をからかうのもいい加減にしろ」

「事実は事実だよ、父さん。ちゃんと説明するから、そこに座ってよ」

 大学で恋人ができてからこれまで同性愛者の道を歩んできた明義だ。性別の壁は痛いほど良く知っているし、他人の修羅場も散々見てきた。
 覚悟ならとっくの昔に固まっている。いまさら怯む明義ではない。

 家に寄り付かないことで、明義が何かを抱えていることは薄々感づいていたらしく、母は驚きの表情を収めると同時に、仕方がなさそうに溜息をついた。

「戸上さんが会社の上司さんというのは、本当なの?」

「それは、本当。直属の上司だよ」

「だったら、あなた達の関係は隠すべきものではないのかしら?」

 あっさり事実を認めたように見えたのだろう。父と兄は母の態度にまた驚いて視線を向けた。夫と息子の咎めるような視線はきれいに無視をして、末息子を見つめる。
 それを受けて、明義は肩をすくめると、恋人を見やった。

 説明を任された惣一が、その表情にまた穏やかな笑みを浮かべる。

「社内でも暗黙の了解を得ていますし、社長公認ですから、特に問題はありません。反対に、式には呼べ、祝辞を用意しているから、とせっつかれたほどで」

「え? それ、聞いてない」

「ん? 言ってなかったか?」

 どうせそれを言ったのはあの破天荒なワンマン社長なのだろうが。
 明義が唖然としてしまうから、それを見た惣一は、くっくっと楽しそうに笑った。

 それから、姿勢を正して父に向かい、はっきりその目を見つめて、口を開く。

「突然のお話で困惑されるのも無理のない話です。大切な息子さんをお預かりするからには、彼に苦労はかけませんし、幸せにすることをお約束します。どうか、認めてください。お願いします」

 深々と頭を下げる惣一を見つめ、こんな緊迫の場面にもかかわらず、明義は懸命に父を説得する彼氏にうっとりと惚れ直していた。
 自分が惚れたこの男は、本当に頼りがいのあるイイ男だ。自分にはもったいないくらい。

 家に寄り付かない放蕩息子だが、それでも可愛い自分の自慢の息子だ。春には係長になったと報告を受けていて、その昇進の早さに鼻も高かった。
 それが、直属の上司と同性ながら恋仲で、しかも嫁に行きたいというのだ。困惑しないほうがどうかしているだろう。

 そう、自分を正当化していた父は、ふと、違和感を覚えた。

「あんた、戸上さんといったか? 明義の上司だそうだが、肩書きを聞かせてもらえるかね」

「はい。課長職に就いております。再来年を目処に子会社の社長を引き受けることになりました」

「……は?」

「……いったいいくつだ、あんた」

 見た目にそぐわない肩書きに唖然としたのは、兄も同様だったらしい。実に不躾な問いただし方だった。
 だが、惣一は気にした様子もなく、あっさりと自分の歳を口にする。

「32になりました」

 嘘をついても仕方がない。見た目そのままの年齢で、二人は今度こそ呆然と固まる。

 そんな肩書きには正直興味のない母は、二人が口をつぐんだことでようやく自分の番が巡ってきたとばかりに、息子に問いかけた。

「今回のお見合いを断ったのは、戸上さんがいるから、ということよね?」

「うん。……まぁ、いなくても断ったけど。女性に興味ないし」

「それは、明義自身が自分を男だと思っていないっていうこと?」

「違うよ。性同一性障害ではない。けど、まぁ、似たようなものかな。自分の性別は気にならないけど、好きになる相手は男ばかりだったからね」

 きっと、色々なメディアからの情報で、そういう病気があるという事実までは頭の中で理解できているのだろう。
 そこに、彼女は自分の息子を当てはめてみたわけだ。

 けれど、明義の自覚している状況とは違う。病気ではなく、ただ同性愛者だというだけだ。
 いや、それが病気だと言われれば否定はできないが、少なくともその病名はそれではない。

 案の定、明義の否定に、今度こそ理解できないというように母も首をかしげた。

「なら、何?」

「元々、同性愛者」

「男の子、よね? 貴方」

「うん、男。性欲の向く対象が男だけど」

「……女の子は、どうしても無理?」

「家族として愛することはできるだろうけど、子作り不可能だよ? 反応しないもん」

 親に対して言うには少々具体的過ぎる発言で、隣で惣一が困ったようにそっぽを向いた。
 咎めるのも自分の立場ではどうかと思うし、だからといって援護もできない。

 その息子のあけすけ過ぎる発言に困った母は、隣で同じように困っている惣一に視線を向けた。まるで逃げるように。

「えーと、その。戸上さんは、女性は?」

「同じです、明義君と」

 もしノーマルだというのなら、こちらを説得しようと思ったのかもしれない。
 真摯に受け答えられて、母はがくっと肩を落とした。

 とうとう肉親は一人も声が出せなくなって、一人一歩離れて見守っていたらしい義姉が、そっと手を挙げた。

「一つ良い?
 嫁、って、どういう意味? 同居、っていうか、この場合同棲?してるのよね?
 お世話になってる先輩って、この方でしょ?
 もう一緒に暮らしてるなら、今更じゃない?」

「えぇ。そうですね。そこを、ご説明しに上がったんです」

 説明、と惣一が言うのに、父、母、兄の三人が一斉に惣一に視線を向けた。その揃った反応に、明義がくすっと思わず笑っている。

「日本で、同性同士の結婚が認められてないのは知ってる?」

 話し始めたのが明義で、視線がこちらに平行移動する。
 説明する気があるらしいと悟って、惣一も委ねてくれたらしい。こちらを見守る優しい視線に、勇気付けられる。

 頷いたのは、父だった。
 
「……当然だな」

「うん、そう。当然なんだけど。それを、俺たちみたいな人間がする方法が一つだけあってね。
年下の方が、年上の方の養子になれば良いんだ。夫婦ではないけど、法的に家族として認められるようになる」

「養子!?」

「それは、私たちが息子の養育を放棄したと認めろということか」

「え? いや、俺、成人してるし。養育義務は二十歳まででしょ?
 なんでそうなるかな。そうじゃなくて、戸籍が離れることになるから、承諾をもらうために挨拶に来たんだよ」

 なんだか飛躍したつっこみをされて、明義がびっくりしてしまう。
 一方、そんな方法自体が初耳だった家族が、やはり驚いた表情だった。義姉が確認するように惣一を見やる。

「それ、一般的なんですか?」

「私たちのような同性愛者には一般的ですね。
 まぁ、実際に縁組できる例は稀ですが。それこそ、苗字が変わりますので会社に内緒にしてはおけませんし、一般的に同性愛は禁忌とされますので、免職覚悟ということですから」

「俺たちは、会社に認められてるってレアケースだから、踏み切れただけだよ。
 そういう方法があるということは、俺たちみたいな人間には一般的に知られてる。縁組できたって話すると羨ましがられるよ」

 そもそも、そこまで互いに想い合える相手に出会うことすら珍しいので、例が少ないだけだ。
 少なくとも、明義は一組だけ養子縁組したカップルを知っている。バーのマスターとナイトクラブのボーイという、そういう対象相手の水商売に従事している二人だ。

「血縁は変わらない。だから、嫁に行くのと立場は同じなんだよ」

「それを、認めろ、というのか」

「今すぐとは言わない。ただ、早めに返事が欲しいのは事実だよ。新しい会社を興して軌道に乗せるまで、俺も彼も忙しいから、今しか時間が自由にならない」

「その新しい会社に、明義も移るの?」

「システム部は全員対象。俺は、部長待遇らしい」

 あっさり明かされた特進といえる昇進の事実に、今度こそ父も兄も開いた口が塞がらない。
 何度も強調するが、まだ二十八歳だ。それが、部長とは。

「……大丈夫なのか、その会社」

「完全子会社で、ただ部が独立しただけですから。
 それに、彼の能力を適正に評価した結果ですよ。会社の顔には営業部が当たりますから、彼が表に出ることはほとんどありません。社内を彼に任せる予定でいます」

 実際、まだ引越しすら未定だ。今のシステム部の部屋を当分の間そのまま使用することになっている。今と、あまり変わらないのだ。
 ただ、人事が多少弄られるため、それに伴う作業が発生し、それに二人とも付きっ切りになる予定だというわけだ。

 そうなのか、と半分納得のいかない表情で黙り込んだ家族に、明義はしばらく見守って、それから肩をすくめた。

「飯食ってから話せば良かったかな。せっかくのお刺身が乾いてきちゃったよ。ご飯にしよう?
 すぐに結論が出るとは思ってないから、そんなに急いで悩まなくていいよ。ゆっくり相談して」

 わざと明るい声でそう言って、ね、と確認するように惣一を見やる。その明義に、惣一も深く頷いた。

 末息子のそんな気遣いらしきものに、母はため息一つ吐いて、席を立った。

「ご飯にしましょう。急がないと、お客さんが来ちゃうわ」

 大黒柱は父だが、家族を動かす決定権は母にある。その母が動き出したことで、父と兄は顔を見合わせて、やはりため息を吐いた。

「俺は、個人的には、同性愛には嫌悪感しか持てない。
 けど、俺が反対したからといって、明義が女性を好きになれるようになるわけではないんだろう?
 だったら、認めるしかないさ。明義を不幸にしたいわけじゃないんだ。大事な弟だからな」

 茶碗に炊き込みご飯をよそっている母を見ながらの兄の台詞に、明義はその言葉は特に意外でもなく、少しだけ嬉しそうにはにかんだ。
 それから、少し居心地悪そうにモジモジして、結局席を立ち、母の手伝いに行ってしまう。

 残された惣一が、精一杯の感謝をこめて、深く頭を下げていた。




 数日後、仕事中の明義の携帯電話に、兄から電話があった。

 通話ボタンを押して少し待つように相手に告げ、喫煙室へ移動していく明義を見送り、少し経って惣一も席を立った。
 喫煙室行きを強調するように、胸のポケットからタバコのケースを取り出しながらで、普段と同じ行動だから誰の気も引かない。

 惣一が喫煙室に入ったときには、すでに電話を終えていたようだ。明義もちょうどタバコに火をつけているところだった。
 まだ手垢が付ききっていない新しいジッポーは、惣一が探してきた、元々彼が持っていたものとお揃いだったりする。

「お兄さん、なんだって?」

「ん。式を挙げるなら家族総出で出席するってさ」

「そうか」

 喫煙室には先客があって、それ以上の際どい台詞は言えない状況だ。
 だが、二人の仲を知っているのかどうか、惣一が入ってきたのを見やって、その先客は早々に部屋を出て行った。
 追い出したようで申し訳ないが、その心遣いに感謝だ。

「指輪、してくれるか?」

「親も社長も公認じゃ、拒否する理由がないよな」

 くすっと笑って、ほわっと大きく煙を吐き出す。
 自分もタバコに火をつけて、惣一は肩をすくめた。

「指輪に彫る日付を考えなきゃな」

「惣一の誕生日で良いよ。ちょうど、再来月だし、指輪も間に合うだろ? しかも、タイミング良く大安ときた」

「よく知ってたな」

「カレンダーで見たからな。ちょうど良いな、と思ってたんだ」

 元々、すでにそのつもりだったらしい。
 そうか、と簡単な返事をしながら、惣一は目を細めて笑って、くしゃりと明義の頭を撫でた。
 されるままに、自分も惣一に寄り添い、明義は楽しそうに笑って、今度は煙の輪を吐いた。





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