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 久しぶりなせいもあるのだろうが、弱いところばかりを刺激されて身悶えて、和磨はただひたすらルーファウスにしがみついていた。
 特に翼の根元は敏感すぎて、悲鳴に似た嬌声が抑えられない。

「や……ね、るぅ……も、……ねが……」

「何が欲しい。言ってごらん」

「……あぁっ……も、やぁ……いじわ……るっ……!」

 言うことに恥らうという問題でなく、そもそも快感が強すぎてまともな言葉が紡げない。
 息も絶え絶えにそう詰ると、ルーファウスは楽しそうに笑った。

「限界か?」

「も……とっ……く……っ!」

 ルーファウスのほんのり紅色に染まった白い素肌に、淡く黄味の強い肌が絡みつく。
 背中で適当に結んだ深紅の髪が肩から落ちてきて、和磨の漆黒と絡み合った。
 肌を寄せ合い熱を分け合い、二人一緒に快楽の淵に立って。

 十分に濡れそぼって物欲しそうにひくひくと蠢いていた後腔に、要望通りのモノが遠慮なく潜り込んでいく。
 大きすぎて最初こそ悲鳴があがったものの、内壁は実に美味しそうにそれを咥え込み、深く誘って蠕動した。
 逆らって引き抜かれかけるのを、きゅっとすぼまって引き止める。

「こら。動けないぞ」

「やっ……まって……っ、イイ……よぉ……」

 咎められたことを認識していないらしい。
 パタパタと髪を鳴らして首を振り、太い首にしがみつくしかできない和磨の様子に、ルーファウスは苦笑する。

 背を抱き上げて、細くしなやかな身体を膝の上に下ろす。
 同時に挿し入れられた楔も深々と入り込んで、和磨は背をのけぞらせた。
 自由になった濡れ羽色の翼がひらりと宙を掻く。

「カズマ」

 翼を広げて見せられればアウルと呼ぶと約束をしていた。
 もちろん和磨が嫌がったのですでに無効だが、そんな和磨の意思がなくとも、この姿の和磨に対して呼ぶ名はすでに「カズマ」以外に考えられない。

 呼ばれて、その名を呼ばれることそのものが快感に繋がるらしく、和磨は一際高い嬌声を上げた。

「あぁ……んっ……」

「綺麗だ、カズマ。愛しているよ」

「……ひぁ、……んっ……あっ……お、俺……もっ……!」

 答えて、幸せそうに笑って。
 蕩けるような笑みのついでに身体の力も抜けた。
 タイミング良く和磨の身体を支えてやっていた手を放す。

「あああぁぁっ!!」

 悲鳴というべきか嬌声というべきか判断に迷う声をあげた。
 同時に、もう堪えられずに二人の腹の間で擦られていた性器も精を吐き出した。

 ぎゅっと搾り取られそうになって下肢に力を込めて遣り過ごし、和磨が落ち着くまもなくその動きを再開して。

 もうすでに抵抗する余裕などなかった和磨は、されるがままに喘ぎ続けるしかなかった。

 愛しげに何度も撫でられる漆黒の翼が、ひらりと宙を泳いでいた。





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