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 舐め上げて、吸い上げて、甘く噛む。何かをするたびに、甘い蜜を流し、甘い声が追いかけてきた。少しずつ、追い上げていく。若い身体だ。そう長くはもつまい。

「あぁ、んっ、は、あっ。……やっ、いやぁっ……ダメ、ダメ、離してっ」

「イケよ」

「だめぇっ!」

 ダメ、と言いながら、最後の一押しで負けた。促すのに口を離した隙に、俺の手の中に白濁を吐き出す。びくっ、びくっ、とそれは何度も震えた。

 若いって羨ましい。

 少し舐めてみると、元気の良い刺激が舌を刺した。

 これが、彼をこれから攻めるための、潤滑材になる。そうとも知らず、彼は恥ずかしそうに顔を覆った。

「たくさん出たな。溜まってたのか?」

「……ごめんなさい」

「謝るな。お楽しみは、これからだ」

 こんな中途半端なところで謝られても困る。最終的に、謝るのはこっちだ。まぁ、同意の上なのだから、謝るつもりはないが。

 恥ずかしそうに顔を覆って抵抗しそうにない彼に、俺はその先をすることにする。彼が出したモノを手でこすり合わせ、泡立てて、後ろに手を伸ばす。ぬるりと滑って、良い塩梅だ。

「痛かったら言え。傷つけるつもりはない」

 言いながら、俺が触っているところに、何をしようとしているのかわかるのだろう。彼は小さく頷いた。

 ぬめりを借りて、俺の比較的太い指が、つるりともぐりこんでいく。

「素直になったな、お前の下の口」

 少し、調子に乗った。軽口が俺の口をつく。からかわれて、彼は頬を真っ赤に染めた。

 やわらかいうちに、内壁をこすって蕩かしていく。入れたり出したりしながら奥へ進んで、ついでに前立腺も探した。男とするなら、この器官は把握する必要がある。自分は良くても、相手も気持ちよくなければ本当のセックスではない。

 男は何人か相手にしているが、彼はその中でも奥のほうにその場所はあった。人差し指でようやく届くようなところだ。俺の太く長いモノで突くなら、ちょうど良い場所。

「あぁっ」

「イイのか? ここがイイんだな」

 わかってはいて、彼の声にあわせて煽るように言葉を紡ぐ。素直に煽られてくれるのが、なおのこと可愛い。

「あっ、あんっ、も、もうっ。もっとっ」

「もっと? 気持ちイイのか」

「イイっ。そこ、気持ちイイっ」

 うわ、すごい素直。これは、ほんとに、上物だ。手放したくないなぁ。だが、どう見てもカタギの子だ。引き込むわけにもいかない。

「いいぜ。今日は、特別だ。お前の好きなだけ、奉仕してやるよ」

 いつの間にか俺の指が増えているのにも、気付いていないのだろう。煽られるだけ煽られて、快感に身体を震わせ、声を上げる。

「もっと欲しいか?」

「あぁんっ、もっとぉっ」

「そんなにねだると、デカイモンつっこむぞ」

 わかっているのかいないのか、うんうん、と彼は何度も頷いた。俺の首にしがみついて、快感をどうにか逃がそうと必死になっているから、きっとそれほど痛みもないだろう。

 開かせていた股をもっと広げて、俺の手で緩められた口に、俺の自慢のモノをあてがう。入口に当てられたものに、指を抜かれてうずいているのだろう、自分から欲しがって腰を振るから、俺は意を決した。

 少し痛んでも、その分だけ良くしてやるつもりで。気を狂わせてやる。

「入れるぞ」

 ぐい、と先端を入れる。それだけで、今まで蕩けていた表情が、苦しそうにゆがんだ。

「あぁっ」

「痛いか?」

「あん、っく。ダメ、止めないで」

 俺の問いかけが、痛いなら途中でやめる、と聞こえたのか、いじらしい答えが返ってきた。それは、俺を煽るだけで、自分の身体に負担をかけるのを、わかっていない。

 俺のものは、彼も指摘したとおり変な形をしているから、先だけ入れば後は楽、とは違うのだ。

 でこぼこしているそれを、一つ一つ押し込んでいく。俺にしがみついて、彼もそれを一つ一つ味わった。

 全部入る頃には、俺も彼も、汗だくだ。

「イイか?」

「ん。おっきい」

「痛い?」

「……へぇき」

 入れるだけ入れて、じっとしていると、彼の呼吸が少しずつ収まっていく。

 ある程度落ち着いたところで、ぐい、と奥を突いてやる。本当に俺と相性のいい前立腺を刺激されたらしく、快感に目を細め、白い喉元を俺の目の前にさらした。

「あぁっ」

 その白い喉が、俺の嗜虐本能を煽った。嫌がらないことを良いことに、無理やり引きずり出し、埋め込んでいく。最初は痛かったらしく、俺にしがみついてぐっと堪えていた彼だったが、慣れていくとそれが快感にすり替わったらしい。

「あ、んっく……んふっ、んっ、あぁっ」

「良いんだな?」

「はぁっ、んんっ。……い、イイっ」

「本当か?」

「イイ、よぉっ! ……また、イっちゃうっ」

 それは、嘘ではないらしく、触ればその先端から透明な甘い香りの蜜がとめどなく溢れていた。そっとさすれば、それは歓喜の涙を零してくれる。イってしまうのをこらえて、彼がぎゅっとしがみついてくる。

「イイぜ、イけよ。俺のを、搾り取れ」

「あっ、あぁんっ。……だめぇっ、ホントに、イっちゃう!」

 もう焦らすこともせずに、俺はひたすらに腰を振った。奥の奥を突いて、身体を揺さぶり、俺の下で躍らせる。その両足は俺の腰に巻きつけられ、彼の身体は快感を貪る。

「ほら。イけ」

「あああぁぁっ!!」

 悲鳴とも嬌声とも聞こえる絶叫を上げて、彼の身体が大きく跳ねた。





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