小説 | ナノ
■ おちびさん。


『やぁ!!!!』

雅「・・」


説明します。
今のは挨拶ではありません。


『帝国の黒板は高すぎるんだよ!!』


そうなのです、私はクラスで一番背が低いというのに
『黒板けし係』という不向きな係りになってしまったのです。
飛んでみたりするのですが・・一向に一番上まで届かない・・。


『てか、先生も加減してよね〜、わざわざ一番上に書かなくてもさ・・』

雅「・・・帝国の壁(黒板)は厚く固く、そして高い」

『固さとか厚さとかいらねー!しかも異様に高すぎる!』

雅「ツッコミが長いぞ」

『は、、すみませんね』


おなじみ?の台詞を吐き捨てながらやったきました、雅野君。


雅「ほら、貸してみろ。こんなチビッ子野郎には届かん」

『・・・はいはい』


潔く、黒板けしを渡す。
さて、雅野麗一は黒板を綺麗一(←w)に消すことが出来るだろうか!!?


雅「・・・・」


はい、キエナカッタァー!!!
全くッスね!!


『全然駄目〜はい、終わり〜ww』

雅「殺してもいいか?」

『駄目!!駄目ッ!!』

雅「・・・」


あれ、なにか考える素振りをしてるよ。


『・・・?』

雅「よし、お前何キロだ?」

『そ、そんな事言わないよ!』

雅「精神だけは女のようだな」


ってか、そんな事聞いてどうする。
まぁ、身長低いから普通の子よりは軽いけど、
さすがに羞恥心はあるよ、うん?


雅「・・よし、いける」

『へ?わ、な、なな何?』


「高い高い」されたんだけど?
え、なに?このシュチュエーションは??


雅「早く、消せ!!重い!」

『あ、、、そうゆうこと?!ご、ごめん・・』


そういいながら黒板を消していく。
雅野君の手が身長の割りにデカイ。
そんな事重いながらも消し終わる・・。

少しドキドキしたのは気のせいかな。


『お礼一ww』←

雅「あぁ、、結構胸小さいな。さすがチビ」

『・・・』


・・雅野君、それは禁句だよ!
少しでもときめいた私がバカだったわ!
悲しいぜ!わたし、女として恥ずかしいぜ!


雅「す、すまない・・」

『雅野君って結構変態ね!もっと誠実だと思ってた!』

雅「仕方ないだろ、好きな女の胸ぐらい誰かって気にする・・・あ」

『え?』

雅「いや・・・なんでもない」


ほっぺたが見る見るうちに赤くなる。
可愛いなんて思う自分が居る。


雅「な、なに、突っ立っているんだ!」

『何?』

雅「蟹パンおごれ・・・手伝ってやったんだから・・」

『うーん、しょうがないな・・・・・え』

雅「さすが、チビ。手もちいさいな」



きっと、私の手が小さいんじゃなくて
サッカーで鍛えられた雅野君の手が大きいんだよ。


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