小説 | ナノ
■ 傷つけ愛



私には、彼氏が居て。。
少し離れた、雷門中に通ってる狩屋マサキ。
ちなみに、私は帝国学園一年です。

そして今は、遠距離恋愛中・・・。

でも。


狩「別れよっか」


狩屋マサキに別れようといわれました。真顔で。


『えっ・・・』


それは、余りにも突然で。
そして当たり前のように告げられました。


狩「なんか、疲れた」


そういって、笑われました。


『い、、、』


ショックすぎて、言葉も出なくて・・・。
涙だけが溢れてきました。


狩「俺らが出会うのは早すぎたのかも」

訳アリな言い方をする、ずるい人。
でも、好きで、好きで、仕方なかった。なのに・・。


狩「もう少し、大人だったら」
『なんで、なんで・・・そんなこと』
狩「遠距離恋愛なんて、まだ無理だったんだ。。それだけ」




狩「さよなら・・・苗字さん」




『・・・っ』




時が止まるように、
息をすることも忘れて。

泣き崩れました。




そのとき、雷門の霧野さんが通りすがって
「話をしよう」と、公園のベンチに誘導してくれました。


霧「・・狩屋も悪いが、お前も悪い」
『・・あの、別れる原因が私には分からなくて』
霧「俺の口から言っていいものなのか分からないが・・」
『・・・・』


真剣な顔で悩む、霧野さん。


霧「狩屋、すごい俺に相談してきてて・・・」
『・・』
霧「その話が、全部、、お前のことだ」


なんだか、よく分からないけどまた、涙が出てきた。


霧「 "なにも言ってくれない" っていつも言ってくるんだ」
『なにも、言ってくれない・・?』
霧「ようするに、、 "好き" とかそーゆー言葉」
『・・・そうだったんですか』


すると、霧野さんは悲しげな顔をして。。


霧「もうひとつは、帝国のゴールキーパーのこと」
『・・・雅野君?』
霧「そうだ。おまえ、ソイツと仲いいだろ?」
『はい、まぁ・・・』
霧「その、あいまいな答えがまた狩屋を苦しめるんだ」
『・・・!』
霧「遠距離だから、余計に心配なんだ。きっと・・」


私もただ、雅野君に相談してただけで。
狩屋君が好きだから・・。

男の子の意見を聞こうと思っただけで・・・。
どうすれば喜んでもらえるか相談してただけなのに、、

嫉妬、、、してたんだ。
分かってたはずなのに、ごめんね。
なんで、こうなっちゃうんだろう?


『わたし、、今からどうすれば、いいんですか・・・?』
霧「俺からは答えられない」
『何でですか・・・』
霧「お前らが、解決しないと意味がないからな」
『ありがとうございました・・・』



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