「ボンちゃん!」

あちしの名前をよぶこの女。いや、女といってもまだ二十にもなっていない小娘だけど。最近、あちしに妙にちょっかいをだしてくるこの子はどうも苦手。ゼロちゃんのお気に入りみたいで、自分のいうことをあちしが聞かないとすぐゼロちゃんに泣きつきにいく。だからあちしはこの子のなんでもいうことを聞く。このあいだも急に一緒にお風呂はいろ!なんていわれてすごく驚いて嫌がったけど、そしたらあの子涙をためて泣くの我慢してて…結局、はいったわよぅ。でもでも、いくらあちしがオカマだってあの子は女の子で…ねえ。普通は恥ずかしがるとおもうの。ううん、普通はお風呂一緒にはいろうなんていわないけど。それを、けろりといってのけて、しかもいきなり服を脱ぎはじめたのよねい!もう堂々としすぎてて、こっちが逆に恥ずかしくなっちゃって…顔をかくしてるあいだに本当にバスルームにはいっちゃったのよぅ!それで、まあ、一緒にはいったんだけど…。なんというかあの子、女としての自覚がないんじゃないかしらねぃ…。「ボンちゃんたら!ねえきいて!」はいはい、今度は一体なんなのよーぅ?「ボンちゃんもやっぱり巨乳が好きだよね!」

………え?

「だからね、わたしミスオールサンデーにきいてきたよ!」ちょ、ちょっとまちなさいよぅ!きょっ巨乳って一体…?!「胸は揉んでもらうと大きくなるんだって!」あっ落ち着きなさい!っああ!「ほらはやく寝て!」押し倒すんじゃないわよぅ!どきなさいって!やめっやめなさい!あんた正気なの?!なにいってるのか自分でわかってる!?「わかってるよ!わたし、好きなのボンちゃんのこと!」…!!!!?


「だから、ついでに子どももつくろ?」




とろける誘惑





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