何コレ [ 3/3 ]
「あ、れ?」
知らない場所に居た。
気が付いたら明かり以外は何もない部屋の用な場所に居た。
周りを見渡してみたが、やはり何もない。
「ここは何処なんだよ…ん?」
足元を瞳に映せば、見慣れたLBXがそこにあった。
「ウォー…リアー…?」
いや、まさかと目を擦る。
見慣れたLBXと言ってもアーマーフレームは市販のものだがウォーリアーが装備していたものであった。
操作もしていないのに機械音を響かせてウォーリアーであろうLBXが動いた。
「…カ、…ズヤ……」
「しゃ、喋った?!」
屈んでウォーリアーを掌に乗せた。
まるで命が宿ったかのようにウォーリアーは自由な動きを見せる。機械故か、その動きはぎこちなく限られた動きではあったが。
「…もう…あや、ま…らないで。」
機械から発せられる声と呼んで良いものか解らない音もぎこちなく言葉を紡いでいた。
「でも、お前は!」
「…おれ、は…もう…大丈夫」
「ウォーリアー…」
「ね…カ、ズヤ…」
そこで目が覚めた。
いつの間にか頬には涙が伝い、何故か息切れをしていた。
「おはよう、カズヤ」
「カズくんっおはよ」
「…うなされて居たようだが、大丈夫なのか?」
「は?…え、えぇ?」
俺の部屋に男が三人いました。
(誰かに説明して欲しいんだけど)