coupling | ナノ
興奮材料

年齢操作→高校生



ちゅっ
時折そんな可愛らしい音をたたせるこの行為に、意味はあるのだろうかと最近思うようになった。

ベッドボードに背中を預けながら、そんなことを考えている合間にも鬼道は俺の服を脱がし、首筋から鎖骨へと舌を滑らせていく。


「んふっ…は、ぁ…っ」

「変態」

「んんっ…ふどぉ」


そして、また鬼道は俺の鎖骨辺りに赤い花を咲かせる。
高校生になってから一回に印を付ける回数が増え隠しきれない程になった。いや、俺が隠すのを諦めたのかもしんねーな。
このキスマークのお陰で体育の着替える時には良くダチに弄られる。

「女がこんなに痕つけるって珍しいな」
「つか独占欲パないな」
「愛されてんじゃんよー」

鬼道は女じゃないし。
それ以前に愛されてるとか、独占欲とか、これはそんなものを主張する為の行為ではない。


「は、んぅっ…ふ、ぁ…」

「相変わらず鬼道クンは気持ち悪いよな。こんなんで興奮するなんてよ。」


胸板から腹にかけて丹念に舐め回していく鬼道に軽蔑の言葉を投げ掛ける。

こういうサディスティックな言葉と人を肉体的に舐めるという行為が良いらしい。
肉体的にといっても下を舐めるフェラではなく、身体を舐め回すことだ。

気持ち悪いと鬼道を罵倒するが、それで勃つ俺もイカれてる。


「ふ、どぉ…キス。」


そういって乾燥している俺の唇を舐め、俺からキスをねだる。


「鬼道クンがその気にさせてよ?」

「…っバカ、はやく」

「我が儘だなァ…」


リップ音を響かせれば鬼道の口内に舌を侵入させ鬼道の舌と絡ませる。
鬼道が深く口付けようとするために俺の頬を両手で挟みこむように掴むから上手く呼吸が出来ない。


「は、ぁ…んんっ…」


少ししょっぱいなんて思うのには慣れた
酷いときは練習終わりだったからしょっぱいを通り越して苦かった思い出もある。
最初の頃は何回鬼道とのキスで吐きかけたか…。

キスに夢中な鬼道の双丘に手を伸ばし撫でてやればビクリと身体を震わせる。
間近にあるトロンとした赤い瞳には期待が映っているように感じた。


「はっ…はぁ 焦ら、すなっ…」

「欲しい?」

「っ…言わせる気か」


意地悪く笑って鬼道を昂らせる。
ゆっくりと撫でてやれば焦れったい快楽が鬼道を襲うようで時折ピクンと反応を示せば表情を快感に歪める。


「…変態な鬼道クンはこういうのがイイんだろ? ほら、言わねーと解んないぜ?」




興奮材料
(愛も独占欲も垣間見えることはなく)





fin.






――――――
多分 不→←鬼だろうけど、ちょっとセフレチック?
これ書いたのには理由があるのよ
私の帰り道にNAMEKIっていう建物がありまして、友人と妄想を…
舐め鬼どうよ? みたいなね

最初ナメクジ×鬼道さんかと思ってましたが…(笑)

で、意外にも変な性癖持ちの鬼道さんにたぎったので書けちゃった(^∀^)

自己満♪自己満♪

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