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結局はお前が好き

※闇落ち設定



「…試合、始まるぞ?」

「いいよ、あんな弱っちいの」


「俺が居なくても倒せるよ」っとベッドに腰掛ける円堂はニコニコと昔のような笑みを見せた。何処と無く昔と違うと思うのは気のせいではないだろう。
昔とよく似ている、だけど違う。

サッカーが大好きだった円堂は変わってしまった。綺麗に輝いていた茶色い瞳は今は赤く虚ろい、オレンジ色のバンダナも黒いものへと変わった。
純粋無垢が似合っていた円堂は何処に消えてしまったのだろう。
俺が、大好きだった円堂は…。


「お前は変わった、な。」

「鬼道だって人のこと言えないだろ?」


ベッドに腰掛ける円堂は上機嫌な様子でベッドのスプリングをギシギシと音を立てる。
まるで子供のようだとクスリと笑えば円堂は大きく口を開けて高らかに笑い声を響かせた。


「俺たちはまだ子供だぜ!大人になったつもりかぁ?」

「っ、そんな訳じゃ!」

「鬼道…。」


両手を広げる。
おいでと言わんばかりに手を広げて俺を見つめた。

今は黒が混沌し乾いた血痕のような色をしたマントがひらりと翻る。


「お前の笑顔が嫌いだ」

「なんで?」


円堂自身は変わってしまっても、それだけは本物な気がして。
互いに腕を背中に回して抱き合う、子供体温なところは変わらず俺の体もその体温に染まっていく。


「さぁな、解らない。だが、好きだけど嫌いだ。」

「鬼道が解んないんじゃ、俺も解らないや」

クスクスと笑い合う。
変わらない体温を抱き締めて、変わらない匂いに埋もれて。
俺は少しの幸せを感じる。




(大好きとは違うけれども)



end






――――――
意味不\(^O^)/
いや、オチ迷子ですw
風邪引いてるから勘べn

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