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並んで歩くを飛び級して

※短い



淡い赤髪の毛が歩みを進める度に揺れる
さら…さら…一歩、また一歩と連動して動くのを眺めていればクルリと目の前の人物は振り返る。


「なんだ?」


此方に視線を向けたコトに疑問を抱き、用件を聞いてやると淡い赤髪は顔を苛立ちに歪め「あのよォ」と何処かの誰かに似た口調で声を発した。


「横、歩けよ。」

「貴様の命令に従う義理はない。」

「いいから来いッて!」


俺の手を無理矢理引っ張りソイツの隣を歩かされる。掴む力が強くて手に痛みが走った。


「離せ…。」

「…もうちょい、」

「?」

「このままにしろよ。」



《並んで歩くを飛び級して》
(お前と手を繋いで歩きたい。)



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