Dream | ナノ
不動×♂主







イライラする出来事が一日に一回起こる。
必ずと言って良いほどに。


「(このままじゃイライラしすぎて、いつかストレスで禿げちまう!)」


何故、俺が今こんなに困っているのかと言うとイライラする原因を作っている奴…不動明王と不運にも同室で過ごさなければいけなくなったのだ。
くじ引きの結果と自分に言い聞かせるが、ホントに運がないなと自嘲したくなる。


「どうした、名前?もうすぐで消灯時間だぞ?」

「鬼道は誰と同室になった?」

「佐久間だが…?」

「そっかぁ…もうすぐ消灯になるし、戻ろうぜ」

「あぁ…。大丈夫か?」


心配そうな表情をする鬼道に「大丈夫っ」と笑顔を見せれば納得のいかなそうな顔で「なら、いいんだが」と言われた。
本当のところ、変わって欲しかったけど鬼道と不動の間には色々あったって聞いてるから頼みたくても頼めないよな。

左右の分かれ道で「おやすみ」と別れを告げれば、俺はすぐ側の扉を開けた。


「…よォ、名前クン。消灯ギリギリって、おせぇんじゃねーの?」

「どーでもいいだろ」


ニヤニヤと笑っているであろう顔を見ないように自分のベットに腰を掛ける。
さっさと寝てしまおうという思いで、せっせとジャージを脱ぎ、適当なTシャツを着た。


「おい」


沈黙だった空間に発せられた呼び言葉に思わず反応を示す。
顔を上げただけではなく、一度も視線を合わせなかったブルーかグリーンかよく解らない濁った色をしてる瞳にフォーカスを合わせた。


「なん、だよ…。」


無視を決め込もうと思っていたのに、無意識に用件を聞いていた。無表情だった不動は俺を見てニヤリと笑う。


「名前クン、俺のこと好きだろ?」

「は?…あ、え?」


不動が、好き?…んな訳…ないはず。
俺がコイツを好き?このハゲを?
考えれば考えるほど体温が上昇していくのが嫌と思うほどに解る。
顔がとても熱い、風邪を引いたみたいだ…と言い逃れは出来ないだろうか?


「だーからー、俺のこと好きだろっつってんの。」


青緑の綺麗な瞳から目を逸らす。
何て言えば良いか解らず、あーえーなんて意味の持たない言葉を繰り返し紡ぐが会話に終止符を打たれることはない。


「俺…、」

「おう」

「俺っ熱あるみたいだから今日は鬼道の部屋で寝る!!」

「はぁ?!待てよ!おいっ名前!」


引き留めようとする不動の言葉を背に、俺は枕を持って自室を飛び出した。




(俺は不動が嫌い…じゃないのか。)






fin.






―――――
わけわかめや^q^ww
唐突に書きたくなったのよ
馬鹿な子可愛いww

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