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公式ネタバレ



「嘘だ!!!!」


まるでどこかの狂気アニメみたいなセリフを吐いたのはいつも騒がしいこの話の(一応)ヒロイン。

騒ぐネタが尽きねーなと溜め息混じりに言ってやれば、ずいっと顔を近づけて「あのね」なんつって話を続ける。

顔ちけぇよ。


「10年後の鬼道さんがね、キャバきゃきゃキャバ嬢に!!」

「はぁ?鬼道クンがキャバ嬢?」

「ははっ笑わせないでよ、不動。それも美味しいんだけど。ご指名有難う御座います、no.1のYUTOです、なんて…ふふっ」


あぁ、コイツの通常運転辛い。
つか、10年後がなんちゃらとか言って良いわけ?…

二度目の溜め息。
短い休み時間を何でこんな女に費やさなければならないんだろうか何て思いながら俺は話を本題へと戻してやる。


「で、キャバ嬢がなに。」

「そうっ!!10年後鬼道さんがキャバ嬢にたぶらかされてるっつーか鬼道さんがキャバクラに…」


ボリュームダウンしていく声にショックだったんだろうなと相手の感情を推測すれば優しい言葉を投げ掛けてやろうか、なんて。俺らしくねぇ…
この女といると調子が狂う。

また溜め息。


「鬼道クンがキャバクラなんて会社の付き合いとか、そんなんしかねーだろ。あんな堅物…」


だから、そんな顔すんな。

気持ちの悪い言葉が出掛けた。
幸いなことに喉で詰まった、その言葉はしょんぼりするヒロインに伝わることはなかった。


「ふへへ…そうだよね。鬼道さんは仕事一筋だよね」


笑った。
コイツはしょんぼりしたり笑ったり、忙しいな。そうさせてるのは全部鬼道クン。

あー…なんかムカついた。


「ねぇ不動、不動。」

「あ?」

「あたし達は10年後どんなのかな」


俺に笑いかける。
腐った女の笑顔も可愛いもんだ。


「…どんな、か」

「あたしはお嫁さんがいいなー…て」

「ぷっ、気色わる…」

「うわぁ!言うんじゃなかった!」


ケラケラ笑うようにしてやれば面白いほどに怒る、怒る。


「鬼道クンにフラれたら俺がお前を貰ってやるよ」

「え…不動、冗談キツイ」

「ははっうるせぇよ」あ、何故か溜め息




(冗談のつもり、冗談半分ではない。)









______
本編がもっと進んだ後の
明王くんと夢主ですね。
明王くん無意識に
夢主のこと好きなんだよ

キャバクラのことはあれです
キャバクラゲームに出るん
だって鬼道総帥と円堂監督。

夢主ショックだろうな、と

雑文閲覧感謝!!!!




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