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「昨日は何人抱いたんだ」
『三人…、二五万もらった』


身体を売って、金を稼ぐ。ちゃんとした仕事だ。お互い同意のもとだし。

なのに、佐久間先輩はいちいち五月蝿く俺を叱る。


「いくら金がないからって、援交は止してくれよ…」
『んー?佐久間先輩も抱いて欲しい?』
「五月蝿い!仮にも生徒会会計委員なんだからもっと自覚持てよ!」


そんなの影山先生が勝手に指名しただけだろ。


『はいはい、これからは三人以下にしますよ』
「なっ!そういうことじゃないだろ!」


バシッ、


『顔は…止めて下さい』
「あ…、わり…」
『俺の美顔が崩れると女の子達が泣くんで♪』
「また調子のいいことを…っ」
『じゃ、先輩、また明日〜』


どう足掻いたって俺には
先輩の身体と心は買えないんですよ。
何も解ってないよ。何も。
俺の身体も、心も、気持ちも。





俺を愛でよ!
(愛でて愛でて忘れさせて)




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