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◎咲百合




最初の対象は
咲山 修二 。
私の兄のような存在で、いつも私の傍に居てくれた。

私がこういう風になってしまったのは中学生になったばかりの時である。
それまでは色々と真ん中より下な普通の女の子だった。


「咲山くんって辺見くんと仲良いよね」


ふと、友達の目の向く方に二人。
見た感じからそうだった。何を解りきったことを言っているのだろうと苦笑いを浮かべれば友達はぼそりと呟く。


「咲辺か辺咲、か…」


最初は後ろめたかった。
自分の幼馴染みでもある修二くんをこんな話のネタにするのは

いつからだろう。


「こんなになっちゃったのはなぁ…」


はぁ、と溜め息を漏らす

別に今の私に後悔なんて何一つない
人に迷惑を掛けないで日常が楽しくなる
自分の頭の中では。

問題ではない
全然 のー ぷろぶれむ


「どう、しよう…」


告白

素敵な二文字。
私には無縁だと思っていた恋という魔法
思ったよりも強力な魔法ではなく
私には効かなかったみたいだ。


「修二くん…」


修二くんは優しいし、カッコいい。
不良だけど、女子に人気ある…

そんな修二くんに私は

釣り合わない。


好きか嫌いかと言われたら とても好きだ。

でも、これが恋?と呼べるものなのか私には全然解らない。
少女漫画みたいにドキドキとか顔が熱くなったりすることなんて一回もない。


「私、まだまだ子供だから解んないよ」


悩みに悩んだ挙句
私は修二くんを悲しませる結論を選んだ
多分、私にとっても修二くんにとってもこれが正しい決断だったと思う。

私にはまだ恋愛なんて早いよ


そう笑ってた。
そう言った数日後に
私はトキメキを覚える。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
咲山→百合花…中一。
百合花の独白でもある

リハビリ、リハビリ..
最初の頃の百合花はまだ冷静だったよ
きっと(笑)


咲山はフラれてて
百合花守り隊でしかないのかなみたいな


うーん。




01/01 23:55


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