act.3
計画通りとは言え何と壮絶な景色だ。

大好きな少女は雪のように白い肌をピンク色にし、
ぷにぷにと柔らかそうでいて強く抱くと折れてしまいそうな
その細い腰をゆらゆらさせている。
その上ローターを自らの手で芽に押し当てあんあんと
喘いでいるではないか。
先程まで余裕の笑みを作ることができた琉夏も、目の前で行われる
想像以上の光景に何度も喉をゴクリと鳴らし、表情も固くなってきた。

琉夏自身もずっと我慢していたが、こんなものを見せられては
ジッとしていることなどできるはずがない。


「美奈子、すげぇ…俺もシテいい?」
「えっ?あ、あんっ、な、なにを…?」
琉夏は膝立ちになり、美奈子の膝裏を持つと
とっくに限界を迎えて今にも暴走してしまいそうになっている
下半身を下着越しに美奈子がローターで弄っているすぐ横に
グッと押し当てると凶器のようなソレの存在感を見せつけるように
腰を前後に数回揺らした。
「美奈子見てたらさ、こんなになっちゃった…ヤバイね」
美奈子は更に震えた。
恐怖からというより、興奮で震えたのかもしれない。

琉夏も相当興奮しているのだろう。
ハァハァと肩を大きく揺らしながら息をしている。
「見せてもらうばっかりなのも何か悪いね。俺もオマエに見せてあげる」
疑似挿入のような腰の動きを辞めて
また胡座を掻いて座りなおした琉夏は「見て」と小さく言うと
紫色のボクサーパンツ越しにもその形がわかるほど
ぎっちり大きく膨れ上がった自分のモノをゆっくり布の上から上下に擦り始めた。

見てと言われて美奈子は思わず見てしまったが、
マジマジと見るのは初めてだ。
琉夏の大きく膨れ上がった長いソレは先端から汁をしたたらせているようで、
本来紫色の部分が濡れて黒いシミのようになっているのを
美奈子は熱く見つめた。

「んっ…はぁっ…」
と甘い吐息を漏らしながら琉夏はずるりと自身を下着の中から解放し、
片手で器用に上下に扱き始めた。
窮屈なしめつけから解放された太いそれは琉夏の綺麗な顔立ちとは真逆に
血管が浮き出てグロテスクでアンバランスだ。
しかしそのアンバランスさはとても扇情的でローターよりも自身を掻き立てた。
美しい男は自慰までも美しいのか、と快楽の波の中美奈子はぼんやり考えた。

「美奈子っ、可愛い…あっ…はあっ…」
琉夏はうっとり美奈子を見つめながら自らをせわしなく扱いている。
先端から出る先走の液を手に絡め、ぐちぐち音が鳴る。腰もゆっくり前後に動いている。

「る、琉夏くぅ・・ん いやぁっ!あああああっ!」
琉夏より早く達してぐったりした美奈子が
ローターを持つ手を力なく手放そうとしたら
琉夏が自らを扱いていないもう片方の手でグッと押さえつけた。
「いやあああああああ!やだぁ!もうダメっ…ああああああっ」
喘ぎと言うより断末魔のような叫びを上げながら何度も怖いぐらいに
押し迫って来る快楽を受け止めきれずにポロポロと涙を流す。

「ハハッ。何回イッちゃう?」
またさっきよりもグッと強く美奈子の手を押す。
「はあああっ…あっ、もっ、もう許して!ああああああ」
手はまだ自らのモノを握ったままの琉夏がずいっと
美奈子の顔近くまで身を乗り出して低く囁く。

「それとも…イキっぱなし?」

イキ続けた美奈子はぐったりして反応が無くなり、
下半身がピクピクと痙攣している。
「ちょっとヤリすぎちゃったかな?でもさ、気持ちよかったでしょ?ね?」
近くにいるはずの琉夏の声がやけに遠くで聞こえる。
頭の中が霧がかかったようにぼんやりするし、酷く身体がだるい。
「もう我慢できないや。イキまくったオマエの中…すげぇ美味そう…」
琉夏は寄せていた身体をすっ引くとボクサーパンツを脱ぎ捨て、
ベッドに転がるローターをポイっと床に投げた。

そうして蜜口へ入る体制を作ると
先程まで自分で扱いていた獣のように怒張した根がドクンと大きく脈打つのを感じた。
待ちきれない、早くしろ、と言っているように。



そう、彼はまだ半分も満たされていない。
彼女の中に挿入ってからが勝負なのだ。

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