「……ちょっと、何コイツ」

「どうした松野……、佐久間?」

「き、っ!鬼道さぁぁぁん!!!」

「なっ、何だ!?
松野、何で此処(雷門)に佐久間が居るんだ!」

「鬼道、この部室ボロボロだって、一目見たら分かるでしょ?
窓もガタガタ。鍵も錆びてる。おまけに音は外に丸聞こえ
つまり?――」

「……忍び込んだのか」

「ち、違います鬼道さん!
俺は雷門に行った鬼道さんが心配で心配で気が気じゃなくて、それにいつも欠かさず嗅いでた鬼道さんの香りが嗅げない生活に耐えられず、鬼道さんの私物を貸して貰おうかなー、って思ったら、校舎内には流石に入れず、扉の立て付けが悪く、更に運良く鍵が壊れていた部室に入れたからこうやって鬼道さんの私物――俺としては使用済みマントかゴーグル、タオルが欲しいです!私物を貰いに来た訳なんです!
と言うわけで鬼道さん、鬼道さんの使用済みマントをください!!!」

「病院に帰れぇぇぇ!!!」






もう違う病棟に入院するべきだろう。
あぁ、精神科とかね。








すまん佐久間
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