ユノ


私の幼馴染、
それは東方神起のリーダー
チョン・ユンホ

彼は小さい頃から頼りがいがあって
とてもかっこいい男の子だった。
私がいじめられている時、彼はひとり
みんなに立ち向かって私を守ってくれた
彼の背中は今でも覚えてる…
そんな彼が…今はアーティスト。

ぷるるるる
『よぼせよ?』
「よぼせよ、南緒!僕僕!」
『僕僕詐欺の方ですかー?』
「なーはっは!違うって!ユノです(笑)」
『なんだ、ユノか〜』
「なんだって何〜?誰か待ってた?」
『んーん、全然(笑)』
「はは、安心した。今ひま?ご飯行こ」


今から?
今何時だと思ってるんだこの男は。
もう夜の12時をまわってる…

『こんな時間に食べたら太るよ』
「南緒は痩せ過ぎだから
もう少し太った方がいいよ(笑)」
『えぇ!やだよ〜(笑)』
「とりあえず迎えに行くから!
用意しといてね〜じゃあね〜!」
『あ!ちょっと!ユノ!
……切りやがった』


なんて自分勝手なんだろう
そんな所も好きなんだけど…


私は急いで用意してユノを待っていた


「お待たせ、南緒」
『遅い〜寒いよ〜』
「ほっぺ真っ赤だよ、南緒
外で待ってなくて良かったのに」
『すぐ来ると思ったんだよ
待たせちゃ悪いと思ったし…』
「それで外で待っててくれたの?
優しいな〜南緒は^^ 」
『超有名アーティストのユノ様を
待たせる訳にはいかないでしょ?(笑)』
「ははっ、なんでぇ?^^
僕は僕だよ?南緒の前では
ただの男、ユンホだから〜」
『幼馴染のチョン・ユンホさんね』
「そうなんだけど…そうじゃない!」
『なにそれ(笑)』


ユノはぷうと頬を膨らませていた
ふふ、可愛い^^


『どこに行くの?』
「南緒には教えてあげない!」
『なんでよ〜(笑)教えてったら』
「まぁ、そんなに遠くないから」

ふっと笑い私の頭を撫でる
……運転中にかっこいいことしちゃって
モテてるな、こいつ…←


「ここだよ、南緒」
『ここ…?』

ユノが連れて来てくれたのは何だか
高そうでセキュリティがしっかりと
してそうなマンション…え?なに?
なんでマンションに連れて来られたの?
ご飯食べるって言ってなかった?(笑)


「さ、行こう」

駐車場に車を止めたユノは私の肩を抱いて
マンションの中に入って行こうとする

『いやいや、本当にどこ行くの!?』
「なーはーは!着いて来たら分かるって」

そんな満面の笑みで言われても…
でも結局私は着いて行くしかなく、
ユノとエレベーターに乗って最上階へ


『凄いセキュリティだね…』
「まぁね。この階僕たちしか住んでないし」
『え?僕たちって…なに?
東方神起の宿舎なの?ここ』
「うん、そう。それでここが僕の新しい部屋」

そう言ってユノは鍵を取り出した
私があげたトラのキーホルダーに鍵がついてる


『使ってくれてるんだ、それ』
「南緒からのプレゼントだから」
『…ははっ、ありがと』
「さ、入って?」
『お邪魔しまーす…』

ユノの宿舎に来るのは初めてで…
新しいからなのか、とても綺麗だった
まだ使ってないような綺麗さ…
リビングに入ると大きなテレビがあって
パソコンにソファにテーブルそして机と
椅子が四つ。ん?四つ?


『ねぇ、ユノ。どうして椅子が四つなの?
数、合わないよね?』
「将来、子供は二人欲しいかなって」
『は?』
「ねぇ南緒。ここに住んでよ。
僕の帰る場所を作って…?」
『え?なに?どういうこと…?』
「南緒のことがずっとずっと
好きだったんだ。今すぐ住めるように
荷物も、服も、家具も全部揃えてある。
もう会えない時間を過ごさなくて済む。
僕と結婚を前提に付き合って下さい」
『でも私…』
「南緒の事は分かってるつもり
ほら、僕たち幼馴染でしょ?」


今まで重荷でしかなかった"幼馴染"という言葉。
私は幼馴染だからユノからは恋愛対象に
見られてないなんて、勝手に思い込んでた


「南緒、泣かないで」


そっと指で涙をすくってくれたユノ


「南緒、僕たちずっと一緒にいよう
今までもこれからもずっと愛してるよ」


私は肯定の意味も込めてそっとキスをした



→チャンミン


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