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「お疲れ、南緒」
『お疲れ様です、ジョンウンオッパ』
「南緒っ!今日は忙しかったでしょ?
なんでも好きなコーヒー飲んでいって!」


アジマがにこにこしながら言う
本当に土日の夕方だからってこんなに
忙しいの!?ってくらい忙しかった……


『はい、いただきます…』
「南緒、これ…」
『なんですか?オッパ…』
「サービス」

オッパが差し出したのはマビのカード
しかもスタンプが全部押してあって
ご丁寧にオッパの書いた可愛い
ひまわりの絵が書いてあった


『いいんですか?』
「うん、歓迎のしるし」


オッパはそう言って笑うとカードをくれた
そんな笑顔のオッパに少しどきっとした


「ジョンジン、飯行こう」
「いいよ、ヒョン。南緒も行く?」
『いいんですか?』
「もちろん、いいよね?ヒョン」
「あぁ、いいぞ」
『じゃあご一緒します』


そう言って私は初めて会った日に
ジョンウンオッパとジョンジン君と
ご飯を食べに出かけた

印象は、不思議な人だなって。
暇だからカメを飼ったら余計ひまになった
とか、「リョウク」っていう可愛い弟がいる
だとか…とにかく変な人で変わった生活を
しているんだなぁという印象…?


その日はとても眠くて「イェソン」について
調べることなく、眠りについた…
次の日も忙しいんだろうなと思いながら。





やっぱり忙しい日曜日
ジョンウンオッパがやって来たからだ
今日もオッパはレジで韓国語と
つたない日本語を交えながら会話している
なんだかとても可愛らしい人だな…ふふ


ジョンウンオッパは見てて飽きない
行動が可愛らしくて、のんびりしてて
でもどことなく誰かを警戒しているような…

そんな不思議な人
私がジョンウンオッパに恋をするのに
そう時間はかからなかった






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