ヒチョル


俺様の彼女は南緒。
今日は急に仕事が休みになったからたまには
南緒を喜ばせてやるか…


ガチャッ
持っていた合鍵で部屋に入る
南緒はいねぇみたいだな

リビングに入りテレビをつける


……ふと気が付いた。
見たことのないフォトフレーム
あいつ買ったって言ってたか?
暇だし…見てみるか

そう思ってフォトフレームを見始めたのが
運の尽き。俺の幸せは音を立てて崩れる


……誰だよ、この男。
仲良さそうに肩を抱かれ、寄り添っている
温泉旅行の写真まである。
お前、温泉旅行は親友と行くんじゃ
なかったのか?男じゃねぇかよ。


『あ〜楽しかった!!』
「おい、お前浮気してんだろ?」
『ヒチョル!!何してるの!?』
「休みだから来てやったんだよ。
それよりフォトフレーム。なんだよあれ」
『……見たの?』
「当たり前だろ。誰だよ、あの男」
『ヒチョルには言いたくない』
「言えよ、浮気だろ?最低だな、お前」
『最低なのはどっちよ。勝手に人の部屋に入って
勝手に私のフォトフレーム見ないでよ!
ヒチョルって本当、自分勝手!!
疲れるの、ヒチョルといると。帰ってよ』
「俺と別れるんだな?」
『……っ!別れる、わよ…』
「……じゃあな。俺は愛してた」


なんだよ、南緒のやつ。
人を本気にさせるだけさせて
自分はあっさり他のやつの所に行くのかよ
どっちが自分勝手なんだよ。
酷い女だな、お前は…


帰って俺は南緒との写真を
全て焼き捨てた…それでも
南緒との想い出もこの記憶も
簡単には捨てられそうにない。

この胸をえぐりとれるなら…
南緒の事を簡単に忘れれるのに。



車のエンジンをかけてメンバーの元に向かった


→キュヒョナ

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