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『じゃあまた後でね』
「またね」
「後で何があったのか教えてね」
『うん、分かった、リリー』


二人と別れを告げ校長室へ…


「おぉ、急に呼び出してすまんの」
『大丈夫です、先生』
「授業もある。手短に話そう」
『はい。どうかしたんですか…?』
「夢の事じゃ。見て欲しい夢があってのぅ…」
『ですがダンアブルドア先生…私は見る夢は選べません』
「もちろん分かっておる。これを…」
『…?なんですか?これ…』
「セブルスの私物じゃ。前に言っておらんかったかのぅ?
 近くにいる人物ほど夢を見れると…これは人物ではないが…
 確立が上がると思っての。エリー。彼の、夢を見て欲しい」
『どうしてセブの夢を…?』
「嫌な予感がするのじゃ」
『嫌な予感…分かりました…』
「何もなければそれでいい。さぁ、お行き」
『失礼します』


ダンブルドア先生の予感か…
なんだか怖いな…


「エリー、こっちよ」
『リリー。おまたせ』
「話ってなんだったの?」
『うん、後で話す』
「分かったわ」


あんな風に言われたら私も嫌な風に考えちゃう…
セブ…早まらないでよね…?


「で?わざわざ部屋に戻るまで言えない内容なの?」
『うん…実はダンブルドア先生に夢を見て欲しいって』
「夢?でもエリーは見る夢は選べないんでしょ?」
『そうよ。だから見れたら教えて欲しいって』
「ふーん…それで?何の夢?」
『……死喰人』
「そう……」
『嫌な予感がするって…なんだか不安だわ』
「ここにいれば大丈夫よ。先生方が守って下さるわ」


リリーは私を安心させるように抱きしめてくれた。
私もリリーを抱きしめ返す。
セブのこととは言わなかったけど…
その方がいいわよね?
これ以上二人の仲にに亀裂を入れたくないの…


「それにしてもダンブルドア先生ってエリーの夢を
 頼りにしてるのね。ちょっと驚いちゃったわ」
『うん、私も。』
「さ、夕食に行きましょう?」
『あ、先に行ってて?手紙を書いてから行くわ』
「そう?分かったわ」


私はセブに手紙を書いた

〜親愛なるセブルス
こんばんは、エリーよ。
二人で話したい事があるの…
明日の朝会えない?
朝食前に中庭で待っています。
愛を込めて、エリー〜

よし、学校のふくろうに運んでもらおう!


私はふくろうに手紙を頼むと
大急ぎでリリーの向い、大急ぎでご飯を食べ
明日に備えてすぐにベッドに入った。
ルームメイトからは不思議がられたけど…(笑)




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