『はぁ…』
「ため息か?」
『誰のせいだと思ってるのよ』
「俺か?ジェームズだろ」
『二人ともよ!!』


一人で談話室にいるとシリウスが話しかけてきた
全く… 女の香水の匂いなんかさせて…
こっちはあなたのせいで悩んでるのに!


『シリウス、くさい』
「は!?く、くさい!?」
『香水。また女の人といたの』
「あー…勝手に向こうが寄ってくるだけだ」
『ふーん。別に私には関係ないけど』
「なんだよ、嫉妬か?」
『違うからニヤニヤしないで』


冷たく言うとちょっと拗ねたシリウスは
なんだよ、可愛くねぇな。
なんて言いながら隣に腰を下ろした


『シリウスは好きな人いないの?』
「さぁな、わかんねぇよ」
『なにそれー』
「…気になる奴はいる」
『えっ!?意外…だったらフラフラと遊んでないで、
 その気になる人にアタックしなさいよ!』
「アタックすれば振り向いてくれるか?」
『シリウス、イケメンだし…大丈夫じゃない?』
「ふーん…じゃあエリー、
 今度のホグズミード俺とデートしようぜ」
『……え?なんで私に言うの?』
「いいから、どうせまたエバンズと行くんだろ?」
『そのつもりだけど…』
「エバンズには俺から頼んでおく」
『ちょっと、シリウス!』


私の頭をポンっと撫でると、呼ぶ声を無視して
シリウスはソファから去って行ってしまう…
さっきのなんだったんだろう…?
シリウスに撫でられた所を自分で触ってみる


不思議だなぁ…





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