ホグワーツに戻って来てからたくさんの時間がたった
今ではマンツーマンの練習もなくなり
みんなと授業を受けることになっている
あの時のリリー、リーマス、セブと
スパルタぷりったら…思い出すだけで恐ろしい
もう当分魔法薬学なんてしたくない…
(授業があるのでそんな訳にもいかないけど)

それから初めてのリーマスとの満月の夜
悪くない夜だった。ハラハラはしたけどね(笑)
次の日リーマスはケロリとした顔で現れた
いつもなら次の日も授業は休むのに、
元気そうに授業に参加していたわ!
動物たちの正体に気付いた様子もないし、ね?

完璧のホグワーツ生活!!
一部を除けばだけど…


「ポッター!!いい加減にしなさい!」
「リリー!僕は何もしてないさ!」
「そうやってセブを虐めないでちょうだい!」
「虐めてなんか…そう、少し遊んでやってるだけさ」
「頼んだ覚えなどない」
「なんだと…?」
「やっちゃえ!シリウス!」
「ポッター!!!」
「負けるか…!」


はぁ…なんで仲良く出来ないのかな…
私は今リーマスとペティグリューと蚊帳の外
最近は会うとずっと喧嘩喧嘩喧嘩
頭痛くなっちゃう!!


「大丈夫?エリー」
『大丈夫よ、リーマス。ジェームズも困ったわね』
「あー…ジェームズはそれだけ
 エバンズのことが好きなんだよ」
『それでもあんなにセブに当たるなんて』
「それは僕も同感かな」
『男の嫉妬って醜いだけなのに』
「ちっ、ムカつくやつだ」
『ねぇ、シリウスも思わない?男の嫉妬は醜いって』
「………男だって嫉妬くらいするだろ」
「……(シリウスもだから何も言えないよね)」
「そんな目で見るな、リーマス」
『言い方を変えるわ。嫉妬で相手を蔑むなんて
 それって男としてどうなの?ってことよ』
「エリー、俺はジェームズの気持ちも分かるぜ」
「…(だって君もだからね)」
「だからリーマスそんな目で俺を見るな」
「あぁ、ついね」
「エリー!!!行くわよ!!」
『リリーご立腹だなぁ…じゃあまたね
 シリウスもジェームズも早く大人になりなさいよ〜』
「……またな」
「またね、エリー。エバンズにもよろしく」
『えぇ、分かったわ』


セブとリリーと一緒にその場を離れる
リリーはえらくご立腹だし、セブも興奮気味だ
さて、私はまだここからなのよね〜


「セブもセブよ!合わないのは分かるけど
 やり返したりしないできちんと話し合うべきだわ」
「奴らと話すことはない」
「そうやって逃げてるから「リリーには分からない!」
『セブもリリーも落ち着いてよ。
 私たちまで喧嘩するなんて馬鹿みたいよ』


最近はずっとこうだ。
私が入院している間に二人はギスギスし始めて
ジェームズ達に絡まれた後は決まって喧嘩をする
リリーもセブも気持ちが高ぶってるからだと思うの
特にセブは不器用だし、リリーもセブの気持ちにだけ
鈍感すぎる部分があるから分かり合えなくて…
セブの気持ちを知ってる私には分かるんだけど…

お互いにリリーを取られたくなくて
余計に張り合っちゃうのよね?
でも逆効果なの、分かってないわね…


「ポッターもブラックも純血一族の面汚しだ」
『セブ…?』
「ルーピンも見ているなら止めるべきだ」
『もうやめようよ!!』
「…一人にしてくれ」
「分かったわ、行くわよエリー」
『でもセブっ…』
「いいから」


リリーに手を引かれセブから離れる
私たちはこれからどうなってしまうんだろう…




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