「「「「退院おめでとう!!」」」」
『ありがとう、みんな!』
「長い間よく治療に耐えました。おめでとう」
『ありがとうございます、先生』
「明日から学校生活じゃの、エリー」
『楽しみです、ダンブルドア先生!
 色々と…本当にありがとうございました』
「ほっほ、いいんじゃよ」
「エリーっ!明日からまたずっと一緒ね!」
「ずるいわ!私はエリーと全然過ごせてない!」
『リリー、ペチュニアも心配かけてごめんね
 またたくさん遊んだりしましょうね?二人とも!』


時間がかかってしまったけど、なんとか退院が決まった
もう外は暑く、誰も長袖を着ない季節。
フラッシュバックも日頃の生活では出なくなり
閉心術もマスター出来たから退院が決まった。

私の希望もあって、明日からはホグワーツに戻って
寮での生活が再び始まる予定だ。
退院と同時にダンブルドア先生の付き添い姿現しで
ホグワーツにひとっ飛びする(リリーは闇祓いの人と)

再び家族に別れを告げ、懐かしのホグワーツへ…


「気分はどうかな?」
『大丈夫です、先生』
「さぁ、行こう。晩ご飯の時間じゃ」
『あの…リリーは?』
「扉の外に着いた頃じゃろう」
「エリーっ!」
『リリー!』
「さっ、ご飯に行きましょう!」
『うん!ダンブルドア先生、ありがとうございます』
「行きなさい」


リリーに腕を組まれて下に降りる
あぁ!やっと帰って来たのね…!
ガーゴイルを出るとそこにはセブがいた


「エリー、おかえり」
『セブっ!』
「待っててもらったのよ!会いたかったでしょ?」
「僕もエリーに会いたかった。元気そうだな」
『私もよ!セブも元気そうで良かったわ』


感動の再会ね!
再会のハグを交わして三人で大広間を目指す
すっごく懐かしいこの感じ…
リリーもセブもにこやかだった。
そう、あの男が現れるまでは…


「エリー?」
『シリウス!久しぶりっ!』
「お前っ…!退院出来たのか!?」
『うん!そうなのよ!』
「一言くらいおし「エリー!?」
「はぁ…割り込みかよ…」
『ジェームズ!』
「「ジェームズ!?」」
「退院したのかい?いつの間に?」
「ちょっと待って、エリー。
 いつの間にポッターのことをジェームズと
 呼ぶような仲になったの?私、聞いてないわ!」
「僕も聞いていないぞ、エリー」
『あのね、これにはふか「お前に言う筋合いはない」
『ちょっと、ジェームズ!やめてよ!』
「なんだと?ポッター」
「僕とエリーは仲良しになったのさ!」
「エリーに何をしたのよ!」
「仲良しになるわけなどないだろう」
『あのね、リリー。こないだ「エリーは黙ってて!」
『はい…』


こうなったリリーは止められない。
シリウスもやれやれと首を振る
"止めてよ!"と合図を送ると"無理だ"と返された
もうっ!ジェームズの親友のくせに役に立たないわね!


「やっぱりあなたとは合わないわ!」
「行こう、リリー。バカがうつる」
「スニベリーなんかと行かないで僕たちと行こう!」
「その呼び方はやめてちょうだい!」


結局、こうなるのよね…
ジェームズったら一言も二言も多いんだから…


「行くわよ!エリー!」
『セブ、大丈夫?』
「僕は大丈夫だ」


むすっとしたリリーとセブと大広間に行く
扉の前でセブと別れて、テーブルにつく


それからご飯を食べて終わったあと部屋に戻っても、
リリーに質問攻めにあったのは言うまでもないだろう…
ジェームズめ…
今度会ったら口を縫ってやろうかしら?!


「聞いてるの?!エリー!」
『き、聞いてるわよ!もちろんよ!
 リリー、ジェームズの話はもういいじゃない、ね?
 せっかくホグワーツに戻って来たんだもの!』
「……それもそうね。ごめんなさい」
『いいのよっ!今日は早く寝ましょう』
「えぇ。無理しちゃだめよ?」
『大丈夫よ!リリーは心配しすぎよ(笑)』
「エリーが無事に戻って来れて本当に嬉しいわ」
『私もよ、リリー…』


ぎゅうっと抱きしめた後ベッドに潜る。
ホグワーツ一日目から濃厚だった
違う意味で。えぇ、悪い意味でよ、もちろん




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