フラッシュバック。
それはとても根強く残る。
克服したと思っても、ふとした瞬間に現れる

私はフラッシュバックにとても苦しめられた。
そこで闇祓いの人達にお願いして、
勉強とは別に閉心術の訓練をして貰ってる。
いつ学校に戻ってもいいようにと、
闇祓いさんから簡単な授業は受けてるけど
やっぱり学校じゃないと、変身術や薬草学などの
専門的分野がきちんと学べなくて……
私はまたもどかしい日々を送っていた。

そしてやっぱり夢で見た通り、
リリーとセブの喧嘩が増えてきた。
リリーからのふくろう便の手紙にセブとのこと
悩みとして書かれることが増えてきたのがその証拠…
セブからの手紙はいつも通りだけど…


『ねぇ、ママ』
「どうしたの?エリー」
『ペチュニアは元気?』
「えぇ、元気よ。エリーとリリーに
会いたがっていたわ。どうして?」
『ペチュニアにリリーに手紙を書いてと
お願いしてみてくれない?最近元気がないの』
「あら、そうなの?いいわ、電話しておくわね」
『うん!よろしくね、ママ』
「さぁ、今日も治療の時間ですよ」
「いってらっしゃい、エリー」
『あー、やだなぁ…』
「あなたのためなのよ?早く学校に戻りたいでしょ?」
『うん…いってきます』
「はい、頑張ってね」


あー、やだやだ…
治療って言っても何か進んでるのかな…?
フラッシュバックが出る頻度は減ってると思うの
でもいつになったら治るのか…

本当にもどかしい。
早く、お願い…




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