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私がホグワーツに戻って来てから3日がたった
ママと闇祓いの人の都合で、聖マンゴ病院に入るのは
明日からに決定しているから、今日で最後だ。
当分はホグワーツとも友達ともお別れ

……いつ戻って来れるのかな…
ダンブルドア先生は、受けるべき治療を受けたら
いつでも戻って来て良いと言ってくれた。
私としてはリーマスの事もあるし、リリーも心配だから
早めに戻ってきたいんだけどなぁ…
魔法の勉強もまだまだしたいしね!


「エリー」
『セブ!朝早くにどうしたの?』
「あいつらに会わないようにだ」
『あぁ…そうなのね。来てくれてありがとう』
「あぁ…エリーがいないと寂しくなる」
『私もセブに会えないのは寂しいわ』
「見舞いは行ってもいいのか?」
『分からない…でも家族となら来れるはずよ』
「ペチュニアが許すとは思えないが」
『それもそうね…』
「……なるべく行く。」
『本当?』
「あぁ。僕もエリーには会いたいからな」
『ありがとう!セブ!!』


私は満面の笑みでセブに微笑んだ
セブもふっ、とした後、にやり、と笑った


「あら、セブ」
「おはよう。リリー」
『リリー!おはよう』
「早かったのね」
「ポッター達に会いたくないからな」
「あぁ…でも朝は来ないはずよ。
 だってブラックは早起き苦手だから」


リリーの言葉に毎朝のシリウスを想像してみる
確かにシリウスは朝はトロトロしてる…
私が言えた義理じゃないけど…(笑)


『リリーのことよろしくね?セブ』
「任せておけ」
「私よりあなたでしょ?エリー」


ふふ、とお互い笑い合う
久しぶりに楽しい空気で安心する


少し話したら朝ごはんの時間になってしまった


『寂しいわ…』
「授業が終わったらすぐに来るわ」
「僕もエリーが行く前には来よう」
『ふふ、嬉しいわ』


セブとリリーを授業に見送る
朝から幸せな気分になって再び眠りについた




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