「やぁ、エリー」
『アヴィ先輩っ!』


それから度々アヴィ先輩と会うことがあった
今までもすれ違ったり、セブと話してる所を
見ていたみたいなんだけど、私は全く気付かなかった
アヴィ先輩もリリーと私の見分けがつかないようだから
ブローチで見分ければいいと教えてあげた。
それからはこうやって名前で呼んでくれる


「今日はリリーは一緒じゃないんだね?」
『リリーは先生のお手伝いに行っています』
「そうか…さすがだね」
『はい、自慢の双子です』
「そうだね」


アヴィ先輩はそう言って頭を撫でてくれる
なんだろう、凄くドキドキする
これが恋なのかな…?


「そうだエリー。クリスマスは空いてるかい?」
『クリスマスですか?まぁ…一応…』
「良かったらリリーと僕の家の
 クリスマスパーティにおいでよ」
『クリスマスパーティ…ですか?』
「これ招待状。今年はセブルスも来る」
『セブも!?ぜひ行かせて頂きます』


仲の良いセブの名前を聞いて安心する
招待状を受け取ってアヴィ先輩にさよならを告げた


『リリー!招待状貰っちゃった!』
「招待状?」
『私…私ね、やっぱりアヴィ先輩が好き!』
「エリー…!」
「なになに?誰が好きだって?」
「ポッター!入って来ないで!」
『あぁ!ポッター!やっぱりあなたの言う通りだったわ!
 アヴィ先輩に会えば会うほど好きになるの』
「エリーも乙女だねー」
『だから一緒に行ってくれるわよね?
 アヴィ先輩の家でのクリスマスパーティ!』
「「「カルロッタ家でのクリスマスパーティ!?」」」
『え、シリウスまでどうしたの…?』
「カルロッタ家は純血一族じゃなかった?」
「そうだよ、リーマス」
『そうなの?リーマス』
「しかも闇が深い家系だったと思うけど…」
「だから言ったじゃない!」
「でも招待状受け取ったんだろ?」
『行きますって言った…』
「……カルロッタ家か…俺も行く」
「ブラックが…?」
「俺の家にも招待状は来てるはずだ」
「じゃあ僕も行くよ!二人が心配だしね」
『ごめんね、リリー』
「仕方ないわよ、行くからには楽しみましょう」
「僕とピーターは行けないけど、楽しんでね」
『ありがとう、リーマス』


その後、血相を変えたセブにカルロッタ家の
クリスマスパーティに行くことを怒られた。
でもリリーがセブを抑えてくれたおかげで
あまり怒られずには済んだ。

クリスマスパーティの日は十分気を付けて
セブかポッターやシリウスの側を離れるな
と会う度に言われるはめになったけど…





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