夏休み開けてから初日の授業は
どれも昨年の復習をかねて、ゆったりした授業だった
特に呪文学は最高!!
みんなでピクシーを追いかけたり、ピクシーの
悪戯魔法を綺麗なお花や、お菓子に変えたり。
(誰かが変えた飴玉は落ちて来て当たると痛かった)

久しぶりの学校と魔法を使い楽しく過ごした
魔法史は相変わらずみんな寝ていたけど(笑)
私もついつい寝てしまっていた…
リリーに起こされたあと、いつも通り
一緒に出る予定だったけど先輩に呼び出されてるらしく
リリーは大慌てで教室を出て行ってしまった


『ん…眠い…』
「おい、エリー。昼食食べに行かないのか?」
『んー…眠いから…』
「ここでまた寝るつもりかい?(笑)」
「一緒に行こうよ」
「ほら、シリウス。立ち上がらせて」
「なんで俺が…ほら、立てよ」
『えー…んー…リリぃ…』
「エリー、寝ぼけてるの?(笑)」
「エリーっ!は、離せよっ(汗)」
『うるさいなぁ……!?し、シリウス!?』


手を引っ張って立ち上がらせてくれたのが
リリーだとそのまま引っ付いたら何だか腕が
いつもと違って太くて、がっしりしてるなぁと
思って目を開けてちゃんと見るとシリウスだった…


『な、なんでシリウスが…』
「とにかく手を離せよ…」
『ごっ、ごめん!』
「エリー、顔が真っ赤だよ?」
『もう!からかわないでリーマス!』


そのまま一緒に教室を出る
ワイワイと騒ぎながら外に出たので
前を全く見ていなかった。


『きゃっ!』
「わっ、大丈夫かい?あれ?エバンズ?」
『す、すいません!』


なんだか今日は謝ってばかりだ…
ぶつかった私をしっかりと抱きとめてくれたのは
男の人のようだ。レイブンクローのネクタイだ


「また君に会えるとはね」
『あの…ありがとうございます』


誰かは知らないけれど。
リリーの知り合いだろうか…?


「気を付けて。何かついてるよ?」


頭のホコリを取ってくれたその人…
凄く胸がときめいた
とても、カッコ良い人…


「じゃあまたね」


手を振って去って行ったその人…
名前も聞けなかった。


『あの人…誰だろう…?』
「先輩だね。アヴィ・カルロッタ。」
『アヴィ・カルロッタ…名前までカッコ良いのね』
「エリー、恋?」
『恋…?そんなんじゃないわよ、ポッター』
「なんだ、残念」


肩をすくめたポッターに呆れた笑みを返す
でも本当にカッコ良かったなぁ…
アヴィ・カルロッタ…覚えておこう。


「あぁ!ここにいたのね、エリー」
『リリー。ねぇ、アヴィ・カルロッタ先輩を知ってる?』
「えぇ、知ってるわ。レイブンクローの」
『さっきそこで会ったの。リリーの知り合い?』
「そうなの…?知り合いだけど…
 私というよりセブの知り合いなのよ。その…」
『とってもイケメンだったわ!ときめいちゃった!』
「エリー、カルロッタ先輩はだめよ」
『何が?』
「好きになっちゃだめよ」
『そんなんじゃないわよ、リリー。
 ポッターみたいなこと言うのね、くすくす』
「やめてよ、エリー」


リリーの発言をちゃんと聞いておけば良かったと
思うのはまだまだ先の話だ……




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