12

「エリー、ちょっといいかの?」
『?何ですか?ダンブルドア先生』


両親と再会してから一週間
突然ダンブルドア先生に呼び出された
わざわざ来るなんて…珍しい…


「最近は夢を見るかの?」
『夢、ですか…?いえ、最近は全く』
「そうか…ならよいのじゃ。」


ダンブルドア先生はにこりと笑った


「エリー、気を付けるのじゃ
 今、マグル生まれの魔法使いや魔女たちに
 危険が迫っておる。エリーの力を知られてはならん」
『はい、分かっています。先生』
「それならよい。夢を見たら教えてくれるかの?」
『もちろんです』
「うむ…話はこれまでじゃ」
『はい』


ソファを立ち上がり出て行こうとする


「ちょっと待ちなさい、エリー
 確か貰い物で良いものが…おぉ、あったあった」
『何ですか…?』
「ハニーデュークスのチョコレートじゃよ
 新作らしいが、ワシには多すぎての…
 一つエリーにもあげよう。リリーとお食べ」
『わあ!いいんですか?ありがとうございます!』
「ほっほ。さぁ、お行き」
『はい!失礼します!』


チョコレートを持ってリリーの元へ走る
足取りは軽い。早く食べたい!新作チョコレート!!


『リリー!!』
「エリー、良いことでもあった?」
『見て!ダンブルドア先生がくれたのよ!』
「なぁに?その箱…」
『これはねっ!』
「ハニーデュークスの新作かい?」
『よく分かったね、リーマス(笑)』
「甘いものにはめがなくてね」
「ルーピン、甘党だったかしら?」
「そうだよ、エバンズ」
『一緒に食べようよ、リーマス!』
「いいのかい?」
『もちろんよ!ね?リリー』
「エリーの物だから好きにして」
「…ありがとう」


それからリーマスとリリーと
新作のチョコレートを堪能した
すっごく美味しくて、また食べたいなって思ったわ
…シリウスは怪訝そうな顔をしていたけど(笑)




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