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「エリー!!」
『ペチュニア!』


ペチュニアが走って飛びついて来る
この感じ、とても久しぶりだわ…
ペチュニアをぎゅうっと抱きしめる


「心配したじゃない!!」
『ごめんね、ペチュニア。もう大丈夫よ?』
「パパ、ママ!」
「リリーも元気そうで良かったわ」
「もう大丈夫なのか?エリー」
『うん!パパもママも心配かけてごめんなさい』
「元気ならいいのよ、安心したわ」
「私がしっっかり見張ってるから大丈夫よ!」
「はははっ、リリーがいるなら心強いな」
「ちゃんと見張っててよね、リリー」
「任せて、ペチュニア」
『は、ははは(苦笑い)』
「そんな所にいてもなんじゃ、どうぞ校長室へ」
「これはこれはダンブルドア校長」


両親とダンブルドア先生があいさつを交わす
ペチュニアは私の手を握って少し隠れていた

みんなで校長室へ
マクゴナガル先生もやってきてお茶を飲む
ダンブルドア先生とマクゴナガル先生は管理不足だと
両親にお詫びをした後、私の体調の経過を話した
……私のせいで謝らせてしまった。
ごめんなさい(´・_・`)


「エリーがもうすっかり元気そうで安心しました」
「これからも娘たちをよろしくお願いします、先生方」
「えぇ、えぇ。もちろんです」


マクゴナガル先生がにこりとして答える
それからは両親とペチュニアを連れて
ホグワーツの中を案内して回った
ペチュニアは悪態をつく肖像画に怒ってたけど(笑)
パパは一枚欲しいな、なんて呟いていた


そしてお昼ご飯を大広間で食べてる時
いつも聞こえる騒がしい声が聞こえた


「やぁ!リリーにエリーじゃないか!」
『ポッターだ…』
「友達かい?」
『「いいえ」』
「ただ同じ寮ってだけよ」


ちゃんと予定時間に目が覚めたのかしら?
でもなんだかすごく元気そう……


「成功したな、ジェームズ」
「あぁ、そうだね!大成功さ!
 僕としてはもう来月から本格的に
 本人にかけてもいいと思うんだけど」
「賛成だ」
「なんの話?」
「リーマスにはまた話すよ」


えぇっと…
これは私に向けて、ということでいいのかしら?
チラっと見るとポッターがウインクしてきた
………眉を寄せてから目を逸らす


今日はポッター達は絡んで来なかった
両親の手前、遠慮したのだろうか?
…明日は嵐?ふふ



そしてあっという間に夕方
両親とペチュニアは帰る時間


「エリー、無理してまた倒れたら
 ホグワーツから連れて帰るんだからね!」
『わかったわ、ペチュニア』
「エリーもリリーも元気でね?
 また夏休みに帰ってくるのを待ってるわ」
「少ないけど、これ使いなさい。」
「パパ!いいの…?」
「あぁ、大事に使いなさい」
『「ありがとう、パパ!!」』


最後にお別れのハグとキスをして見送る
リリーと手を繋いで…


「帰っちゃったわね…」
『うん…会えて良かったな…』
「私たちだけよ、この時期に両親に会えたのは」
『ふふ、お得ね?(笑)』
「でももう倒れたら承知しないから!(笑)」
『分かってるよ(笑)』
「ご飯食べに行きましょう」
『うんっ!』


リリーと手を繋いで大広間に向かう
家族のありがたみを感じた一日だった




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