リーマスは晩ご飯の前に退院していった
ひとりぼっちになってぼーっとしてると、うとうとする
あんなに寝たのにまだ眠いって…
魔力が完全に回復してないってことかな…
そのまま、うとうとしていたら聞き覚えのある声がした


「あの…面会は出来ますか?」
「いいですよ。それは?」
「一緒に晩ご飯を食べたいと思って…」
「……本来は許可出来ませんがいいでしょう。
 家族は特別ですからね、ただし騒がないこと」
「はいっ、ありがとうございます」
「名前を記入して、中へどうぞ」
「リリー・エバンズ」
「……セブルス・スネイプ」


二人で来てくれたんだ…


「エリー…?寝てるの?」
『起きてるよ、リリー』
「良かった…エリーが目を覚まして…本当に…」
『心配かけてごめんね、リリー。セブも』
「どれだけ心配かければすむんだ」
『ごめんなさい…リリー…痩せたね…
 ちゃんとご飯食べなきゃだめだよ…?』


リリーの頬に手を当てる
涙目なリリーは私の手の上に手を重ねる


「食べれるわけないじゃない…
 私の大切な双子が目を覚まさないのに」
「もう大丈夫なのか?」
『うん、まだ少し眠いけど、回復はしてるよ』
「エリー。一体、何をしていたの?
 魔力の枯渇だなんて聞いたことがないわ」
『それが思い出せなくて…こう…
 頭の中に霧がかかっているような…』
「そう…エリー、ご飯は食べれる?」
『うん、お腹空いた』


それからマダム・ポンフリーに追い出されるまで
リリーとセブは側にいて三ヶ月の間に
何があったかを話してくれた。
ポッターもシリウスもペティグリューも
心配してリーマスと四人で医務室にお見舞いに
来てくれていたらしい…
またお礼を言わなきゃ。
明日、無事に退院出来たらお礼を言おう


そう思いながら目をつぶるとすぐに眠りについた




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