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「毎日寒いわね」
『そうね…見て、リリー。
 あいつら外で雪合戦してるわ』
「馬鹿は風邪引かないもの」
『ふふ、それもそうね』


リリーと笑い合った後、ふと視線を戻すと
ポッターとシリウスがセブに雪を投げつけていた


「あいつら…!行くわよ、エリー」
『うん、行こう』


急いで下に降りて行った


「ポッター!!」


リリーはポッターの名前を呼びながらセブに向かって
投げられた雪を花に変える。私は炎で全て溶かしきる
リリーが変えた花と私が溶かした雪はセブの少し前で
そっとしたに落ちて行った…


『大丈夫?セブ』
「これくらい平気だ」
「ポッター!セブに余計なちょっかい
 出さないでちょうだい!」
「ちょっと遊んでやってただけじゃないか!」
「頼んでない」
「うるさいぞ、スニベルス」
『セブルスのことをそんな風に呼ばないで』
「だいたい、2対1なんて卑怯よ!」
「でもリリー!」
『あっち行って、ポッター……』
「……分かったよ。今回は引くさ」
「行くぞ」
「ほんといやな奴!なんて傲慢なの!?」
「リリー、その…良い魔法だった」
『そうね!雪を花に変えるなんて…
 リリーならではの魔法よね!?』
「ふふ、ありがとう。エリーのも凄かったわよ?」
『すべて消し去るだけの魔法だもの…
 やっぱりリリーの魔法の方が素敵よ』
「そうかしら?」
『うん。あぁ、そうだセブ。時間ある?』
「あぁ、時間ならあるが…」
『一緒に雪だるま作らないっ?』
「「雪だるま?」」
『そうよ!せっかく雪が降ってるんですもの!
 3人の雪だるま作りましょうよ』
「えぇ、いいわ!私がセブの作るわ」
「じゃあ僕はエリーのを…」
『私はリリーのね?後で見せ合いっこしましょ?』


少しの間、もくもくと作業を続ける
魔法なしで作っていく。


『できたわ!』
「私もできたわ!」
「僕もだ…」


それぞれ雪だるまを見せる


「あぁ…なんていうか…エリー…」
「雪だるまを作る才能はないようだな」
『……そんなに不細工かしら…?』


確かに2人に比べると小さいし
頭のサイズも合ってないけど…
そこまでひどいの?(笑)


「リリーはもっと…なんというか…」
「いいのよ、セブ。エリーの弱点を見つけたわ」


ふふ、と笑うリリー
3人で雪だるまに現状維持の魔法をかけて
それぞれの寮に戻った。
後でポッターがセブの作った雪だるまを
壊そうとして、反撃をくらったみたいで
なんだかとてもすっきりした(笑)






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