ホグワーツ特急

「エリー、話がある」


セブにそう言われ呼び出された
ホグワーツ特急の中、リリーが他の友達の所に
行ってる間に二人で鍵をかけてこそこそ…


『なに?どうかしたの?セブ』
「……リリーのことだ」
『リリー?リリーがどうかした?』
「…エリーはどう思う?
 今世間を騒がせている例のあの人」
『あぁ…マグルはいらないって思想の?
 どう思うって言われても…マグル生まれの
 私にはなんとも言えないわよ、セブルス』
「……僕も片親はマグルだが、ルシウス先輩は
 僕のことを認めてくれている。
 リリーやエリーだって僕が言えば」
『リリーは闇の魔法は嫌いよ、セブ』
「………分かっている」
『セブルス、闇の魔術にはまらないで。
 私もリリーもあなたが心配なのよ』
「あぁ」
「何の話?」
『おかえり、リリー』
「ただいま」


それからホグワーツに着くまでは楽しい話を
たくさんしていたけど…セブの話が気になって…
セブはルシウス・マルフォイに何を
吹き込まれたのだろう…?
とても心配だ…


それでも目の前の懐かしいご馳走と
みんなとの楽しい会話があれば
眠るころにはセブの話は頭の片隅に
追いやられてしまっていた




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