ホグワーツ特急


「セブを早く探しましょう!
 ポッターに捕まったらやっかいだわ」
『あそこ!あそこにいるわ、セブ〜!』
「エリー、リリー。そこにいたのか」
「探したのよ、セブ」
『三人で座っていればさすがのポッターも
 来ないはずよ?ふふ。……たぶん』


私の思惑通り、ポッターはラブコールをしてきて
リリーに沈められて、シリウスに連れていかれた
……なんとも不憫なやつだ


「哀れだな」
『同感』
「本当にしつこいわ」


それからセブにも本を自慢して、他にも
良い本があれば貸してもらう約束をした
三人で本を買いに行く約束もした。
私はその日一日、本屋で立ち読みする予定だ
リリーとセブでデートしてもらおう、ふふ
セブにお礼のアイスクリーム買って貰うんだから!(笑)


昔からの知り合い同士で、話すのはとても楽しかった
しかもセブとはなかなか話せないし…


あっという間にロンドンに着いて、
セブとしばしの別れを告げた

ママとパパとペチュニアと共に家に帰る
久しぶりにペチュニアと手を繋いだ


「エリー、手紙をたくさんありがとう
 リリーよりもずっとたくさんくれるから
 楽しかったし、寂しくなかったわよ」
『ふふ、本当?それは良かったわ
 リリーも忙しい中、頑張って書いてたわよ?』
「どうだか。エリーが書けるなら
 リリーも同じ分だけ書けるはずじゃない」
『リリーは先生方に気に入られてるから
 お手伝いとかで忙しいのよ。
 それになぜか変なやつにつきまとわれてるの』
「変なやつ?大丈夫なの…?」
『いつもリリーが撃退してるわ(笑)』
「そう…」


なんだかんだペチュニアもリリーのこと
心配してくれてるのね…良かったわ…


その日の夜ご飯はとっても豪勢だった
リリーと私の好きな食べ物ばかりで…
ホグワーツの料理も素敵だけど、私は
やっぱりママの料理が一番好きだわ!





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