中に入るとテーブルと椅子が4つ。
棚と上着掛け、そしてランプ。
小さなランプ1つで部屋は十分な明るさを持つ。

ダリルはランプを点け、椅子を端に寄せると
私をテーブルの上に座らせた。
そしてまたお酒を口に含み、私に口付ける。
お酒とダリルの舌が入ってくる。
ダリルの舌が私の口内を犯す…

お酒とダリルからの甘い刺激に私はもう溶けてしまいそう…
これじゃお仕置きじゃなくてご褒美になっちゃう

ぼーっとした顔でダリルを見つめる。
私の口の端からはワインが垂れていた
ダリルは垂れているワインを舐めとって口角を上げて笑った
一気に恥ずかしくなり顔が赤くなる

顔を背けようとした時、ダリルは私の頭を掴み
攻めたてる様なキスを何度もしてくる。
そしてキスは首筋に…
手は服の上から私の胸を触っている。
いつもと違う優しく刺激の少ない触り方に
だんだんもどかしくなってくる…


『…はあっ、だりる…』
「そんな切なそうな声出すな…」
『だって……』


ダリルはもう一度口付けると私の耳元でこう言った


「脱げよ」
『え…?』
「触って欲しいんだろ?自分で脱いでみろよ」


ダリルの掠れた低い声で囁かれるだけで
胸がきゅんきゅんしてしまう。
ダリルは私の耳を一度甘噛みすると椅子に座った
余裕のない私とは裏腹にワインを飲んでこっちを見る
……なんだかとっても余裕そうだ…


「ほら。脱げって」


今までダリルとの行為で自分から脱ぐことはなかった。
いつもさっさとダリルが脱がしてしまうから…
自分から脱ぐのも恥ずかしいが…
今脱げば、触って欲しいと言っていることになる。
そんなのもっと恥ずかしい……

でもダリルは全く椅子から動く気配もない…


「……戻るか。リックに遅くなるなって言われてるしな」


私が動かないのを見てダリルが立ち上がった。
さっさと扉に向かって歩いて行ってしまう…
こんな体に火が付いた状態で戻るなんて…無理……


『待って…』
「なんだ?」


私はデニムシャツのボタンを外し始めた
ダリルは椅子に戻って来て座った
デニムシャツを脱いでキャミソールも脱ぐ。

そこでダリルを見つめるが、"続けろ"と顎で指示される。
ブラを取って胸を手で隠そうとしたら止められた。
ダリルがじっと私を見る。
こんなの……恥ずかしすぎて耐えられない…っ!


するとダリルが近寄って来て胸や先端部分に
手と舌を使って刺激を送りこんでくる。
待ちわびた刺激に声が出てしまう。

ダリルは私を見て満足そうに笑っている。
ちょっと意地悪なその顔もセクシーで堪らない…

ダリルは私のズボンとパンツも脱がせる


「左足あげろ」


ダリルに言われるがまま左足を机の上に乗せる
体を支えられたままキスをされ、次の瞬間
秘部にダリルの太くて逞しい指が2本挿入された。
突然の強い刺激にそれだけで軽くイッてしまう。

ダリルからの攻撃は止まらない。
私はもうダリルにしがみついて快感を得ることで
いっぱい、いっぱいになっていた


『だりるっ、もうだめっ…』
「イキそうか?」
『…あっ、ん…』


あの快楽の波が来る…
そう思った瞬間、ダリルの手が止まった。


『……だりる…?』
「このままイカせてやったらお仕置きにならないだろ?」


ダリルの言葉にハッとなる。
そうだ…お仕置きされてたんだ…


『……ずっとこのまま…?』
「エリーの態度次第だ」


とても楽しそうなダリル。
またワインを口移しで流し込んできた。

ダリルを見つめる。
"なんだ?"と言いながらワインを飲む彼は本当に意地悪だ。
私の息が整いだした時、ダリルは動いた。

またキスをして、私の耳たぶを噛む。
耳元で名前を呼ばれるだけでひどく興奮してしまう…
でもダリルはイカせてくれない。
快感の波が押し寄せるたびにやめてしまうのだ


『だりるっ…』
「なんだ?」
『…っ……』


どうしても羞恥心が私の邪魔をする。
でももう限界だった…


『もう……っ、ダリルをちょうだい…!』
「……良い子だ」


ダリルはキスをすると、自身を私の中へと入れた。
大きな異物が私の中に一気に入り込んでくる。
それだけで私はイッてしまった。
ダリルは容赦なく私の中で暴れ回る。


『まっ、待って…だりっる』
「待ってられるかよ……」


ダリルを見ると、先程とは違って余裕のない顔をしている。
この顔をさせられるのも自分だけだと思うとまた興奮する
何度もダリルの手によってイカされた。
ダリルも私の中に欲望を全て出した。



『……体がダルい…』
「これに懲りたら少しは危機感を持って行動しろ」
『は〜い…』


服を着替えながらダリルの体を見つめる。
とても逞しくて…この体に抱かれていたのかと思うと
胸の動悸が激しくなってしまう…
本当にダリルは罪な男だ……


「帰るぞ」
『すっかり遅くなっちゃった』
「エリーが何度も俺を求めるから」
『それは私のセリフ!』


そう言うとダリルは笑ってキスをした。


『抱っこして連れて帰って』
「は?」
『ダリルのせいで疲れた!抱っこして!』
「あんなに恥ずかしがってたお前はどこ行ったんだ?」
『いいから!ん!』


両手を広げると"やれやれ"と言いながらも
軽々と私をお姫様だっこして連れて帰ってくれる。
これならもっと暗くなった墓地を通るのも安心だ


ダリルのぬくもりに包まれて移動する。
たまにはこんな日があってもいいかもしれない…
そう思ったのは私だけの秘密だ。


そして私は教会に着く前にいつの間にか眠りに落ちていた。





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