12

リックがそう言った後、私は堪らずグレンに抱きついた


『グレンっ!』
「エリー…?本当にエリーなのか?」
『そうだよ、エリーだよ』


グレンは私を抱きしめた後、私の顔を両手で包んだ。
マギーも私の手をしっかりと握ってくれる。


「撃たれたって聞いたから……」
『防弾チョッキを着てたの。だから平気よ』
「あぁ…良かった……」


グレンはまた私を抱きしめる。
マギーもグレンごと私を抱きしめた


「また会えて嬉しいわ、エリー」
『私もよ…マギー……』


2人とハグを交わした後、サシャともハグを交わす。
エイブラハム、ロジータ、ユージーン、タラを紹介してもらう。
なんだか凄いメンバーだ。


『ねぇ、日本人を見なかった?』
「見てないな…知り合い?」
『お兄ちゃんなの。途中まで一緒だったんだけど…』
「もしかしてハリーのこと?」
『そうよ。知ってるの?えっと…タラ?』
「えぇ。同じキャンプにいたの」
「ハリー?」
『あぁ。英語圏で使ってる兄の名前よ。
 日本の名前だとこっちの人は発音しにくいみたいだから』
「お喋りはそこまでだ。まずは武器を作ろう。」


リックの言葉に私達は戦う準備を始めた。



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