〜ダリルSide〜

エリーが撃たれた。
リックの所にもうすぐたどり着くという所で
総督に銃で胸を撃たれた……
膝から崩れ落ちるエリーがスローモーションに見えた。


「エリー…?エリー!!!」
「ダリル!!行ってはだめだ!!!」


ボブとサシャに身体を抑えられる。
マギー達の泣き叫ぶ声が聞こえる


「離せ!!今行けばまだ助かるかもしれねぇ!!」
「君まで撃たれる!」
「エリーが生き延びるなら撃たれてもいい!!」
「エリーはもう死んだ!諦めろ!」
「ボブ…てめぇ!!!」
「やめて!ダリル!!」
「あぁ…うそでしょ…父さん!!」
「パパ!!!」


マギーとベスの声にハーシェルを見ると
総督がミショーンの刀を振り上げ
ハーシェルの首へと落とした。
エリーに続き、ハーシェルまで…


「やめろー!!」


リックが奇声をあげて総督に銃を撃つ。
俺達も敵に向けて銃を撃ちまくった。


辺りはウォーカーで溢れ、銃弾が飛び交う。


「バスの中にみんなを移動させろ!」
「私はグレンを!」


全員を助けるために必死で戦う。
ウォーカーを盾にして手榴弾を投げる。
戦車の銃口にも手榴弾を突っ込んでやった。


「子供たちは!?」
「分からねぇ…」
「もう逃げないと…」
「エリーを…」
「リックとミショーンがあっちにいる!
 生きていれば助けてくれてるわ!行くのよ!」



俺はベスと逃げ出した。






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