「よし…行くぞ……」

Tドッグ、リック、ダリル、私、マギー、グレンで
1つの円になりお互いの背中を守りながら進んで行く。
フェンス越しで残りのみんながウォーカーを引き付ける。


「いいぞ!後少しだ!!」
『グレン!!』
「任せろ!」
「盾だ!」


Tドッグが特殊部隊が使うような盾を手に入れた
大幅な武力UPの予感だ!私もあぁいうの欲しい!


「待て…!……くそっ!」


大きな広場にうじゃうじゃといるウォーカー。
そしてリックの目の先には武装したウォーカーが。
なにあれ…


『武装ウォーカー?』
「あんなのどうやって殺すの?」
『あんなのカッコ良すぎない?』
「『え??』」
『いや…単純に防護服いいなって…』
「お前は能天気だな…」


確かに能天気過ぎたかも…
ダリルがクロスボウを撃つも弾き返される。
きっと私のクロスボウでもダメだろう。
小さい分、ダリルのより威力は低い。

みんなが必死に戦う中、マギーが武装ウォーカーの
首の辺りからナイフを突き刺して倒した。


「見た!?」


それを見たTドッグやグレンも真似をして倒す。
ここの広場も制圧が完了した。


『マギー!あなたすごいわ!』
「エリー、見た!?」
『見たわよ!最高よ!』


マギーと手を取り喜び合う。
グレンがみんなを呼びに行こうとしたが、リックに止められる


「待て……」
「どうして?安全そうだけど?」
「中庭を見てみろ。一般市民だ」
「外から来たウォーカーが刑務所を襲った」
「中もくまなく探ってみよう。塀の中に行くぞ」


リックが先頭で中は進んで行く。
中はとても暗く、じめついていて気味が悪い。
小さな音にも過敏に反応してしまう…

中でリックが鍵を見つけ更に中に進む。
独房にたどり着くとリックとダリルがウォーカーを倒した。


「どう思う?」
「愛しの我が家だ」
「当面の間だけだ」
『でも雨も風もしのげるわ』
「安全?」
「この独房棟はな」
「他の棟は?」
「明日、食堂と医務室を探す」
「監房で眠るの?」
「鍵は俺とダリルが持っている」
「俺は檻はごめんだ。上で寝るぜ」
「…エリーはどうする?」
『私もダリルと寝るけど…念のため監房も貰っていい?』
「もちろん。好きな所を選ぶといい」
『ありがとう』


みんなそれぞれ監房に自分の荷物を置く。
私も二段ベットがある監房に適当に荷物を置くと
上に上がって行ったダリルの元へ向かう


「ここで寝るのか?」
『一緒に寝ちゃだめ?』
「エリーがいいなら俺はいいぜ」
『ありがとう、ダリル』


寝転んでいるダリルにぎゅっと抱きつく。
ダリルは腕枕をしてくれて、もう片方の手で抱きしめてくれた


屋根も壁もある所で久しぶりに熟睡した。





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