――そろそろ眠ることが出来るだろうというくらい眠気がやってきた時、2人を布団の前に連れてきた。

…さあ、どう寝る?

私はまず自分の希望を言ってみた。


「私はそうですね、かすがちゃんを真ん中にした川の字とかいいと思うんですが。ほら、ちょうど川の字っぽいでしょ。」

「…きゃっかだ。コイツのとなりにねられるか。」

「うわー…かすがってばあいかわらずだね。」

「えー…じゃあ私が真ん中になるしかないじゃないですか。」


…本当は可愛い2人が並んでいるのを見たかったのだけれど、仕方がない。

私は観念して真ん中を陣取ると、2人が両隣に寝転んだ。

そのうち片側にいる佐助さんが私の腕にぴたっと寄り添うと目を閉じる。

…幼子がすると可愛いんだけどな。

毎朝、元の姿でやられているこっちとしては、堪ったもんじゃない。

でも、今の姿ならいいかな。

そう思って自分の方に引き寄せると、驚いたような表情を浮かべたものの、私にされるがままくっついてきた。

対照的に反対にいるかすがは私から離れるように寝ている。

その姿に反対の手を伸ばすと、それに応えるかのように手だけ握ってくれた。

ふと安心してしまうと、私は目を閉じた――



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