お風呂から上がると、早速佐助さんとかすがちゃんを幼子化させた。
…おう、2人とも可愛いよ。
思わず2人とも抱き寄せてすりすりしていると、2人から呆れたような溜息をつかれた。
まだまだ眠気が来ない私達は縁側の方に足をぶらぶらさせながら夏の夜空を見上げた。
お風呂上がりだからか、風が吹いても暑さを感じる。
思わず裾を捲って足を出してみせると、隣の佐助さんから悲鳴が上がった。
「ちょっとなにしてんの!?おなごなんだから、かくしなさい!」
「えー、堅いこと言わないでくださいよ。今は私達しかいないんですし、別にいいじゃないですか。2人に見られたって私は気にしませんよ。」
「おれがきにするっての!」
「かすがちゃんの忍装束の方が破廉恥だと思うんだけどな。」
「…わたしのはしのびしょうぞくだからいいのだ。」
…何だか納得できない論理だ。
渋々、裾を直してみせると、2人はまた溜息をついた。
…幼子の姿で溜息をつくなんて苦労しているんだな。
2人の頭を撫でていると、佐助さんが懐かしむように呟いた。
「…こうしてると、さとにいたころをおもいだしちまうよな。」
「…さとにいたころか?それでもここまでのんきにすごしたことはなかったきがするが。」
「ああ、たしかにそうかもな。いまのほうがおさなごらしいじかんをすごしてるきがする。」
2人が昔話に浸っている間に、私は布団を用意しに行った。
…川の字だな、シンプルに。
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bkm