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19 「所変われば品変わる」




 粗方説明し終えたのだろうか。


リビングに戻ってきた時には、佐助さんにあげたスマホを皆で弄る時間に使われていた。



「皆さん、湯あみの時間なんですが、どなたから入られますか?あ、伊達さんからにしますか?」

「Not…政宗だろう?さっき教えたじゃねぇか。せっかくだから名前の好意に甘えるとするか。なあ、小十郎。」

「…政宗様がそう仰るのであれば。名前、この世界の湯あみの仕方を教えてくれ。」

「あ、はい。せっかくなので片倉さんも一緒に入っちゃってください。」



 片倉さんにお願いされ、2人を案内しようとすると、さっきまでスマホの使い方について幸村さんにレクチャーしていた佐助さんに腕を掴まれる。


心なしか顔が怖い気がする。



「湯あみの仕方、俺様が教えるよ。あっちの世界にいた人間の方がうまく教えられると思うしさ。名前ちゃんは旦那にスマホの使い方教えてあげてくれる?」

「…別にいいですけど。片倉さん、すみませんが、佐助さんに教えてもらうのでいいですか?」

「ああ、構わねぇ。猿飛、頼む。」



 変な違和感を覚えつつも、佐助さんに2人の面倒を頼み、幸村さんのもとへ向かった。


あの2人、喧嘩しないといいけど。


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