〜地雷予防のお知らせ〜
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:人外もの
Ψ
:グロテスクな表現あり
全てにおいて軽い物ですがご注意ください。
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★のーまるな恋?
たったのもうー!じゃなかった。
隣のクラスの扉がやけに重たく感じたのは
緊張のあまりだと信じたい。
信じて欲しい。
勢いよく開け過ぎた扉はドガッと大きな音を立て外れて行った。
「相変わらず、馬鹿力だなぁ。どーすんの?これ。」
呆れ顔で私を見る幼馴染に素直に、お願い一緒に直して。
とか言いたい。言いたいのに。
どっこらしょ。ガチャカチャカチャ。
ドヤァ。
何で可愛らしさを微塵もだせないんだよ!自分!
こんなの片思いにすらなれない。
「やっぱすげーなぁ。そーゆうとこ好きだぜ」
そんな好きいらない。
彼女は全く気付いてない彼の気持ちを。
★※ねぇ。
ねぇ、こっち見て。
僕はここにいます。
君はそっちにいます。
ただ、君に触れたいだけなのに。
ねぇ、そっちは居心地が良いの?
昔はずっと隣にいたのに。
高校上がったら、髪の色が僕の知ってる色じゃなくなってて、
クラスでもチャラい奴らと遊んでて。
こっちを見た君は僕を蔑む様な瞳だった。
ねぇ、あの頃の君はどこにいっちゃったんだろう。
★ラクガキ
ひまわり
★ラクガキ
あさがお
★※たいふう
台風の時はうるさいけど静かで大好きなんだ。
被害にあってる所をTVで放送されているけど
どこか遥かに思えて雨風しのげる部屋の中でぼんやり見つめる。
静かだなぁ。
ガチャ…ドン!!!
「うぁっ風でドアがぁって!テメェ、見てないで手伝えよ!」
「何で?」
「買い物袋両手で風に耐えててやっとなんだよっててttドア閉まるドアがっ!」
「頑張って〜」
「ってオイ!荷物だけでも一つ持て!」
「えー今、TV観てるし。」
「観てるし。じゃねーよって」
バタン!!!!バサバサバサーーーー
『あー材料が飛んでいくー』
全く静かな日なのにうるさい奴。
持ってくださいって言ったらもってあげたのに。
★※ゆうひ
公園のベンチに2人。
僕にもたれ掛かってきて、
指を恋人かの様に絡めてくる様を
僕は緊張のせいなのかただ、ただ、見てるだけで
その手の感覚が敏感になり過ぎて麻痺した様に
動かせないでいた。
「ね、こうされるの嫌?」
心配する様な声で下を向いた僕の顔を
綺麗な顔の君が覗いて来て
あぁ、ズルいな。
嫌なんて言えないの分かってるのに。
首を横に振ると。
チュと
手の甲にキスされた事に気付いた時には全身真っ赤になっていた。
まるで夕日の様に。
★※ぼくのもの
父さんは、いつも何かをくれる時に
「これはお前のものだよ」
ーと、言って渡してくれた。
だから
「この子はお前の弟だよ」
って言ったからボクのものなんだ。
あの女の人はボクの弟を私の息子って取ろうとしたから
この家に入らない様に来ない様に父さんに頼んだんだ。
そう言えば、明日はボクの弟の誕生日だ。
また印をつけないと。
ぼくのものだって。
青年の手には鋭利なナイフが淀み光る。
★※夏が好き
夏休みは長くて好き。
暑い外には出ないでクーラーの掛かった涼しい部屋で
延々とゲームをやる。
平日だとクラスでぼっちの僕はゲームの中だけでは
勇者であり皆に好かれるんだ。
日が高いと言っても大分夕日も傾いた時、
僕んちの下でゲラゲラと笑う声がした。
そっと覗くとクラスの目立つ苦手な奴等がいて
チャリにまたがり何かを話していた。
早く居なくなれ。
ジジジッと蝉の声が聞こえたと思ったらその蝉を踏みつけていた奴
…特にコイツが苦手だった。
教室にいると視線を感じて見回すと必ずコイツと目があって
いつ、いじめらるかと緊張するんだ。
そっと静かに窓を閉めた。
コイツに会わなくて良いから夏は好きだ。
★※夏が嫌い
なんでこんなに休みが長いんだろう。
普段なら教室に行けば1人で居るアイツを眺める事が出来るのに
夏休みなんて要らない。
休みなんて。
死にかけの蝉が足元でジジジッと鳴いたので
うるさいから踏みつけた。
「なにやってんだよー早く行くぞー」
「今日、女子等来るの藤野達だろ」
「レベルたけーじゃんやべぇ」
ああああ、こいつらもうるせぇ。
教室に1人で居るアイツを思い出し頭を冷やす。
アイツに会えないから夏なんて嫌いだ。
★※ひとこと
「お前なんて嫌いだよ」
なんでそんな事言ってしまったんだろう。
恋どころか、友情にすら発展できない。
「俺も嫌いだよ…」
ああ、もう、もとには戻れない。
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