戦国無双短編 | ナノ ×2
紅蓮も元親の手をかわし、布団に沈もうとする。
元親も負けじ紅蓮に手を伸ばしている。
だが、腕を掠め、元親が掴んだのは…
――――むにっ
「………………」
「……………今のは……」
唖然。
「…女、だったのか」
「あ〜あ、バレちまった…」
紅蓮は頬を膨らまし、プィっとそっぽを向いた。
「…ふっ」
元親は笑った。
「……え?」
「上等…」
元親は紅蓮を押し倒した。
「ちょ…もと…」
元親の顔が近くなったと思った瞬間、唇に暖かいものが押し当てられた。
だが、それは一瞬だったようで。
もうすでに元親は起き上がっている。
「…初いな」
「っわ、悪いかよ!」
「いや、上等…」
そう言って笑った元親がかっこよかっただなんて、言ってやんねーけどな!
.
[←] | [→]