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休憩を小挟みしながら無事にぷにぷに神殿へたどり着いた。

すると突然ビオラが現れたモンスター(ぷにぷに)にばくだんを投げた。

「何やってるんだよ」

「ぷにぷにが現れたから」

「分かってるよ!俺が言いたいのは…」

「自分で材料を集めたいから。ノーマンさんへのプレゼントの時と同じ。だからクレインくんは危ない時に助けてね」

やけに真剣な顔でそう言うから俺はひとまずいつでも間に入れるよう準備をして様子を見ることにした。
やがてビオラがぷにぷにを倒して材料を手に入れた。
途中ビオラが怪我をするような場面はなかった。以前アードラと戦った時に経験値がたまって多少強くなっていたのだろうか。

「クレインくん、ありがと」

材料が手に入って嬉しいのかビオラは笑顔だ。一体何を作るのだろうか。おそらく洋服等ではないだろう。

「帰ろっか」

くるりと踵を返したビオラが足を滑らせた。俺は慌ててビオラの手を掴んで引き寄せる。確かにここは柔らかくて足場が悪い。


「怪我はないか?」

「うん…」


ビオラを抱きしめる形になってしまっている。助けるためとはいえ何だかいけない気がしてきた。

「危ないから外に出るまで手を繋ごう」

ちょっと離れて手を差し出すと小さな、いかにも女の子らしい手が乗る。この手がいつも様々なモノを作り上げているんだよな。

ゆっくり歩幅を狭めて歩く。
手の平に感じる小さな温もりが心地好くて、歩くスピードをちょっとだけ遅くした。





クレインの口調がおかしい
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